第25話 密輸組織と掟
文字数 562文字
『ケインか?元気か?』
鶴はSIDのケインに久しぶりに電話をかけた。
『おっと、急にどうしたんだ?何かあったか?』
仕事の依頼はしていないのでケインは驚いた。
『ああ、そっちの粗悪なフェンタニルがこっちに入ってきてる。密輸されたものだ。困ったもんだよ。早急に調べてくれないか?袋には蛇の印がある』
『そうなのか?蛇か?いいとも。心当たりがある。いつも世話になっているから借りを返すよ』
ケインもフェンタニルには手を焼いていた。
『どうも、中国から供給された物質をそっちの麻薬組織が加工してこちらへ運ばれて来ているようだ』
『そうだろうな。こっちも大変なんだ。安価な薬は流行る。まるでゾンビ集団だよ』
『頼む。シャロンは変わりないか?』
『元気に今も犯罪者を追いかけているよ』
『それは良かった。こっちで仕事をする気はないか聞いといてくれ』
『それは無理だ。俺が渡さない。それはそうと航が引退したって本当かい?』
『ああ。内密だが本当だ』
『ブラックとリペアがそっちに行っているのは知っているよな』
『情報があった』
『そうか。上手くやれよ。殺し屋の世界には掟がある。引退したら名声を得ようとする誰もかれもから航も狙われるぞ』
『わかってる。じゃあまた』
『気をつけろ』
掟なんてくそくらえだと呟いて鶴は通話を切った。
鶴はSIDのケインに久しぶりに電話をかけた。
『おっと、急にどうしたんだ?何かあったか?』
仕事の依頼はしていないのでケインは驚いた。
『ああ、そっちの粗悪なフェンタニルがこっちに入ってきてる。密輸されたものだ。困ったもんだよ。早急に調べてくれないか?袋には蛇の印がある』
『そうなのか?蛇か?いいとも。心当たりがある。いつも世話になっているから借りを返すよ』
ケインもフェンタニルには手を焼いていた。
『どうも、中国から供給された物質をそっちの麻薬組織が加工してこちらへ運ばれて来ているようだ』
『そうだろうな。こっちも大変なんだ。安価な薬は流行る。まるでゾンビ集団だよ』
『頼む。シャロンは変わりないか?』
『元気に今も犯罪者を追いかけているよ』
『それは良かった。こっちで仕事をする気はないか聞いといてくれ』
『それは無理だ。俺が渡さない。それはそうと航が引退したって本当かい?』
『ああ。内密だが本当だ』
『ブラックとリペアがそっちに行っているのは知っているよな』
『情報があった』
『そうか。上手くやれよ。殺し屋の世界には掟がある。引退したら名声を得ようとする誰もかれもから航も狙われるぞ』
『わかってる。じゃあまた』
『気をつけろ』
掟なんてくそくらえだと呟いて鶴は通話を切った。