第15話 放課後
文字数 488文字
「涼一!どうしたのよ。やっと学校に来たと思っていたらずっと暗い顔をして!」
放課後、賑やかな教室で同じクラスの美咲が声をかけてきた。授業中も何か視線を感じてはいたものの僕の頭の中は
「ちょっと考え事をしてたんだ」
「何よそれ。ひょっとしてあの怪しい人たちと何かあったの?」
「い、いや、ちょっとね。心配してくれているの?」
美咲が少しでも僕の事を気にかけてくれていることはすごく嬉しかったがやっぱり気は晴れない。
「美咲は今日、部活に行かないのかい?」
「行くわ。涼一も何か部活に入ったら?中学の時サッカーしていたじゃない。得点王だったし」
「ああ。そんなこともしていたな。もう燃え尽き症候群なんだよ」
元気なく答えた。
「市大会は六位までいったのに府大会ではすぐに負けたなんてみっともない。何が燃え尽き症候群なのよ」
「なあ美咲......殺し屋って存在すると思うかい?」
「えっ、殺し屋?どういうこと?」
「いやぁ、その、昨日、映画で見たんだ。そうそう。いないよな、やっぱり」
「いないわよ。たぶん」
「やっぱり」
「美咲、僕と付き合ってくれ」
「無理」
「やっぱり」
放課後、賑やかな教室で同じクラスの美咲が声をかけてきた。授業中も何か視線を感じてはいたものの僕の頭の中は
殺し屋たち
で埋め尽くされていた。「ちょっと考え事をしてたんだ」
「何よそれ。ひょっとしてあの怪しい人たちと何かあったの?」
「い、いや、ちょっとね。心配してくれているの?」
美咲が少しでも僕の事を気にかけてくれていることはすごく嬉しかったがやっぱり気は晴れない。
「美咲は今日、部活に行かないのかい?」
「行くわ。涼一も何か部活に入ったら?中学の時サッカーしていたじゃない。得点王だったし」
「ああ。そんなこともしていたな。もう燃え尽き症候群なんだよ」
元気なく答えた。
「市大会は六位までいったのに府大会ではすぐに負けたなんてみっともない。何が燃え尽き症候群なのよ」
「なあ美咲......殺し屋って存在すると思うかい?」
「えっ、殺し屋?どういうこと?」
「いやぁ、その、昨日、映画で見たんだ。そうそう。いないよな、やっぱり」
「いないわよ。たぶん」
「やっぱり」
「美咲、僕と付き合ってくれ」
「無理」
「やっぱり」