第24話 意見が一致
文字数 468文字
「まさか、じいちゃんが殺しでも請け負っているってでも言うの?」
美咲が困った顔をした。
みんなが一瞬にして背中に冷たいものが流れ出したことだろう。僕は確実に顔色が変わったに違いない。
「それはない」
鶴さんが全否定し堂々と答える。
「それはないなぁ」
親父が追随した。
僕たち三人は見つめ合い沈黙の中で意見が一致した。この何とも言えない間は美咲に悟らせる結果になった。
「何も知らない方がいいな。美咲は」
僕は美咲には犯罪に巻きこまれる事がないようにと願うばかりに、カッコつけたふるまいになった。
見かけ倒れのタフな男だ。
「なによそれ!知っているわよ。子供の時から。この奥が秘密基地だってことも」
親父はうつむき、鶴さんは天井を見つめ目を閉じ、僕は美咲を見つめた。
「ジュースもらおっーと」
美咲は冷蔵庫を開け、りんごジュースのペットボトルを取り出し口をつけた。
「おいしい!」
天真爛漫、無邪気な美咲は何を考えているのか僕には分からなかった。
すべてお見通しよと言わんばかりに一気にジュースを飲み干した。
一瞬、僕にウィンクしたように見えた。
美咲が困った顔をした。
みんなが一瞬にして背中に冷たいものが流れ出したことだろう。僕は確実に顔色が変わったに違いない。
「それはない」
鶴さんが全否定し堂々と答える。
「それはないなぁ」
親父が追随した。
僕たち三人は見つめ合い沈黙の中で意見が一致した。この何とも言えない間は美咲に悟らせる結果になった。
「何も知らない方がいいな。美咲は」
僕は美咲には犯罪に巻きこまれる事がないようにと願うばかりに、カッコつけたふるまいになった。
見かけ倒れのタフな男だ。
「なによそれ!知っているわよ。子供の時から。この奥が秘密基地だってことも」
親父はうつむき、鶴さんは天井を見つめ目を閉じ、僕は美咲を見つめた。
「ジュースもらおっーと」
美咲は冷蔵庫を開け、りんごジュースのペットボトルを取り出し口をつけた。
「おいしい!」
天真爛漫、無邪気な美咲は何を考えているのか僕には分からなかった。
すべてお見通しよと言わんばかりに一気にジュースを飲み干した。
一瞬、僕にウィンクしたように見えた。