4-1-10 復讐の檻に迷い入る(2/3)

文字数 7,387文字

 モートンに立方棋(クビカ)を教えたのは、カナリーである。
 ジェスター院で知り合ったばかりの一回生の頃、モートンが立方棋(クビカ)を指したことがないと知ったカナリーは、「これぐらい、ジェスター院生の嗜みだよ」と嘯きながら彼を誘い込んだのだ。モートン・ヂョウといえばその頃から既に、学費を全額免除された成績優秀者ということで院内でもちょっとした注目を浴びていたが、そんな彼にも立方棋(クビカ)なら勝てるかもしれないという、今思えば幼稚なカナリーの競争心が切欠だった。
 実際、カナリーの立方棋(クビカ)の腕前は相当のものであった。故郷のイシタナでは敵無しだったというのも嘘ではない。少なくとも同年配で彼女に太刀打ち出来る者はいなかった。同じようにモートンにも優位に立てるかもしれない。そんな彼女の目論見は、だがたいして長続きはしなかった。
 教えたての頃のモートンは当然、彼女の相手にならなかった。だがさすが特待生だけあって、飲み込みの早さも尋常ではなかった。一ヶ月も経つと、モートンは三回に一回はカナリーにも勝利するほどのレベルにまで成長してしまったのである。
「勘弁してよ。こんなに早く追いつかれるなんて、さすがに自信なくすわ」
 初めてモートンに敗北を喫したとき、カナリーの受けた衝撃と言えば並大抵ではなかった。
「やっとこ勝てて、感慨ひとしおだよ。しかし立方棋(クビカ)は面白いな。ジェスター院に入って今のところ一番の収穫は、立方棋(クビカ)を覚えたことかもしれない」
「だったら教えてあげた私にも感謝してよね。お礼ならいつでも受け付けてるから」
「それもそうだな。じゃあ、フライドボールの美味い店を見つけたんだ。そこで飯でも奢ろう」
 そういうわけでカナリーはモートンと初めて夕食を共にすることになった。彼女のお気に入りとなった店も、元はといえばモートンに紹介されて知ったのである。
「実は俺のルームメイトも立方棋(クビカ)を指すんだ。俺がひとりで練習しているのを見て、たまに相手してくれるようになったんだけど、これが滅法強い」
 エールを一口呷っただけで顔を真っ赤にしたモートンは、酔いのせいかやや饒舌だった。
「最初は斜に構えた、取っつきにくい奴だと思ってたんだけど、立方棋(クビカ)を指す内にすっかり打ち解けることが出来たよ」
「へえ、それは良かったね。じゃあ、ますます私には頭が上がらないんじゃないの?」
「本当にカナリー様々だ。感謝してるよ」
 モートンは陽気な顔で頷いた。店の料理はフライドボールだけでなくほかのメニューも堪能出来たし、カナリーにとっても十分満足な夜であった。
 その半月後、院内の立方棋(クビカ)大会が催されると聞いて、カナリーは当然の如くエントリーする。モートンはまだ初心者だからと辞退したが、彼のルームメイトは参加するらしい。モートンは滅法強いと評していたが、果たしてどれほどの腕前なのか。そもそもトーナメントなので戦うことが出来るかどうかもわからなかったのだが、運良くというべきか準決勝でついに対局することになった。
 一回生同士が準決勝まで勝ち上がるという事態がそもそも珍しく、それなりの観衆を集める中で、カナリーは初めてシャレイド・ラハーンディと顔を合わせる。
「あんたがモートンに立方棋(クビカ)を教えたんだって?」
 癖の強いざんばらな黒髪を掻き上げながら、どこか馬鹿にしたような目つきのせいで、秀麗なはずの顔立ちが歪んで見える。カナリーにとってシャレイドの第一印象は、控えめに言って最悪であった。
「モートンがお世話になっているらしいからね。不肖の弟子に代わって、師匠が相手してあげる」
「師匠ねえ。あいつの成長具合は並みじゃないぜ。もうとっくに逆転されてるんじゃないの?」
 いちいち挑発的な言動に、カナリーが頭に血を上らせる。それも後から考えれば、全てシャレイドの作戦通りだったのだろう。闘志剥き出しで臨んだつもりのカナリーは、敵陣に深入りしすぎたところをあっという間に包囲され、完膚なきまで叩きのめされるという結果に終わってしまう。ここまでの惨敗は彼女に立方棋(クビカ)を手ほどきした父親との対局以来のことで、対局後もカナリーはしばらくその場を離れることが出来なかった。
「まあまあだけど、あんたじゃ俺の相手にならないよ。モートンの方がよっぽど歯ごたえがあるなあ」
 忌々しい捨て台詞まで残されて、カナリーがジェスター院に入って涙したのは、このときの悔し泣きが最初のことである。
 だがカナリーのカナリーたる所以は、凹んでままではいられないところにあった。
「シャレイド・ラハーンディ、いざ勝負!」
 シャレイドがその年の立方棋(クビカ)大会で一回生ながら見事優勝を果たしてから、カナリーは院内で彼の姿を見かける度に、立方棋(クビカ)の対局を吹っかけるようになる。シャレイドは明らかに面倒臭がって相手にしなかったが、モートンが立ち会う場合には渋々ながら対局に応じることもあった。
 対局はもっぱら、立方棋(クビカ)用のホログラム映像投影盤があるカフェテリアで行われた。カナリーの呼び掛けにシャレイドがうんざりした顔を見せて、そんなふたりを笑顔で席に座らせるモートンという光景が、いつしかカフェテリアの定番になっていく。
「お前は相手の弱点を見抜くのは上手いけど、そこから先の視野が狭いんだよ。だから終盤になってこういう不意打ちを喰らう、ほら」
 カナリーとの対局を重ねる内にいい加減慣れたのか、シャレイドは徐々に解説を交えるようになっていった。
「ああ! もう少しで詰みに持っていけたのに……」
「何言ってるんだ。これは俺がそういう風に仕向けたんだよ。罠に掛かったってことを理解しないと、何度やっても同じ目に遭うぞ」
 悔しそうに唸るカナリーを見て、シャレイドはその隣で興味深そうにふたりの対局を見守っていたモートンに声を掛けた。
「おい、モートン。今度はお前が相手してやれよ」
「俺が? いや、でもカナリーはお前と指したがってるんだから」
「いいから。いいか、カナリー。言っておくけどモートンはもう、相当に強いぞ。少なくとも俺との最近の対戦成績はほとんど互角だ」
 シャレイドの台詞に、カナリーは目を丸くしてモートンの顔を見た。しばらくシャレイドばかりを追いかけていたカナリーは、その間モートンと対局していない。シャレイドに促されるままにふたりが対局すると、モートンが仕掛けた重厚な布陣にカナリーが手も足も出ないまま封殺されるという結果に終わった。
「モートンってば、いつの間にこんなに強くなっちゃったの……」
「モートンはオーソドックスだがミスが少ないから、ちょっとやそっとじゃ簡単に崩れない。それに例え劣勢に回っても、そこからの修正力が半端じゃない。理詰めの戦法ならモートンに学んだ方がいい。元・師匠としては納得いかないかもしれないけどな」
 呆然とするカナリーに向かって、シャレイドが冷静に告げる。その言葉にモートンがむず痒そうな顔を見せた。
「お前に褒められると、なんだか気持ちが悪いな」
「俺のやり方はそもそも、人に教えられるもんじゃないんだよ。俺が見ているのは立方体の中じゃなくて、相手の頭の中だ」
 そう言ってシャレイドは自身のこめかみに指を立てる。
「頭の中って何よ? 考えてることが読めるって言うの?」
 カナリーが胡散臭いものでも見るような目を向けると、シャレイドはむしろしたり顔で頷いてみせた。
「なんとなくだけどな。相手がどんなところを見落としているとか、勘が働くんだよ。だから俺のやり方は俺だけのもんだ」
「何それ、ずるい。でも、勘でわかるっていっても、モートンには負けることもあるんでしょう?」
「こいつはそもそもミスしないし、ミスしても隙を突く前にすぐ立て直してくるからやりにくい」
 そう言うとシャレイドは薄く笑って、さらに付け足した。
「それに相手の考えがわかったからといって、俺が最善手を指せるかはまた別だ。必ず勝てるかというと、そうでもない」
 カナリーはシャレイドの言うことに完全に納得したわけではない。だが少なくとも、シャレイドの棋風は参考にならないのだろう、ということは理解出来た。
「次は、モートンに勝ったら相手してやるよ。というわけでモートン、しばらく師匠の相手を頼んだぞ」
「そりゃあ構わないが、カナリーのご執心の相手はお前なんだから、たまには相手してやれよ」
「……ふたりとも人のこと、お荷物みたいに押しつけて、今に見てなさいよ!」
 ふたりを見返してやりたいという気持ちを募らせて、半ば以上はカナリーが強引に引っ張り回す形ではあったが、三人で共に過ごす時間は増えていった。場所もカフェテリアから院内の敷地の至る所に広がり、やがて街中に出て、揃って遠出するようになるまでさして時間は掛からなかった。
 立方棋(クビカ)を抜きにしても、三人で一緒にいること自体が楽しい。カナリー自身がそう自覚したのは、その頃だ。モートンもシャレイドも、きっと同じに違いない。二回生に上がる頃になると、カナリーはもうそのことを確信していた。
 このまま卒業するまで、この居心地の良い時間を三人で共有出来るものだと、疑いもしなかった。もちろん卒業後はそれぞれの進路に進むことになるのだろうが、ここで培われた絆が途切れることはないだろうと信じていた。
 だがシャレイドはどうしようもない理由で、カナリーの前から姿を消してしまった。しかも彼と再び相見えることが出来るのかどうか、その保障もない。
 そして今、彼女自身がジェスター院から去ることを余儀なくされていた。

 父親がカナリーにイシタナへの帰国を促す理由は、もちろんわかっている。国外の人材も積極的に招聘してきたミッダルトには、外縁星系(コースト)出身の人々も多い。そのせいかジャランデールの暴動以降、連邦通商局ミッダルト支部前でもたびたび抗議運動が展開され、その都度保安部隊が蹴散らすという光景が繰り返されている。ジェスター院内の空気も、今や繕いようもなく険悪だ。
 そして先日のパレード事件である。ひとり娘のカナリーが身の上を心配されるのは、むしろ当然だろう。昨夜も父親からの三度目の連絡船通信が届き、そこには早急に帰国するよう強い文面のメッセージが残されていた。
 だがカナリーは、未だに返事を返せないままでいる。
 ジェスター院で学びたいことは、まだ沢山あった。そもそも彼女は卒業後も院に残って、ゆくゆくはジェスター院の導師となることを夢見ていた。ここで帰国したらその夢を諦めることになるというのは、彼女が帰国を躊躇う立派な理由のひとつだ。
「ジェスター院を退学するんじゃなく、イシタナのどこかの院に転籍すればいい」
 モートンに真顔でそう提案されたカナリーの顔は、まるで頭から冷水をぶちまけられたかのように青ざめていた。
「……何よ、それ」
「イシタナの院で導師の資格を取って、状況が落ち着いたらまたジェスター院に戻る。ジェスター院(ここ)に残ったまま導師になるよりはハードルは高いかもしれないが、可能性は十分ある」
「そういうことじゃなくって!」
 激したカナリーが、両手でテーブルを叩きつける。振動で卓上の料理やグラスが派手な音を立てて踊り出したが、幸いにして被害は皿から零れ落ちたフライドボールひとつで済んだ。
 ミッダルトの繁華街の、かつてはシャレイドも含めた三人で、今はふたりで通い詰める馴染みのダイニングバーで、カナリーもモートンも若干のアルコールに浸っていた。
「そんなこと、私だってわかってるよ。でも!」
 周囲の人々からの視線を集めていることがわかっても、カナリーは声量を抑えることが出来なかった。
「モートンは私に、そんな逃げ出すような真似をしろって言うの?」
「カナリー、身の安全を優先することは、何も恥ずかしいことじゃない」
「だって!」
 カナリーは思わず掴みかかりたくなるのを懸命に堪えつつ、モートンの顔を睨みつける。
「じゃあ、モートンもそうしたらいいじゃない。ジェスター院ほどじゃなくても、テネヴェならいくつも名の知れた院があるし」
「カナリー」
「そうだ、私もテネヴェに行く。一緒にテネヴェの院に転籍しよう。それがいい」
 良案を口にしたつもりのカナリーが、一転して喜色満面で身を乗り出す。だが彼女を見返すモートンの切れ長の目は、深々と伏せられていた。
「俺はジェスター院の特待生として学費を免除されている。途中で転籍するとなったら、ここまでの学費を全部払わなくちゃいけない。うちの実家にそこまでの余裕はない」
 悲しそうに首を振るモートンを見て、今度こそカナリーは絶望的な表情を浮かべた。
「そんな、それじゃ……」
 涙腺が緩むのは、アルコールのせいだ。本当の私は、こんなに涙もろくない。頬に涙が伝う感触を感じて、カナリーは自分に対してそんな風に言い訳する。だからこれから口にする台詞も、きっと酔いがなせる業なのだ。
「モートンと一緒に卒業出来ないってこと……?」
 その言葉を口にしてしまったら、カナリーはもう感情の抑制が効かなくなってしまった。
 ぽろぽろと涙を流す彼女を、モートンは驚いた顔で見返している。言葉が途絶えたふたりに合わせるように周囲の客たちの会話も止まり、固唾を呑んで見守っている様がありありと伝わってくる。陽気な楽曲ばかりが店内を満たす中、ついにいたたまれなくなったカナリーはそのまま無言で立ち上がり、涙を拭いながら店を飛び出した。
 モートンの声が背後から追いかける気がしたが、立ち止まることなくカナリーは駆け出していた。
 日は既に暮れているとはいえ繁華街の大通りは照明に満ちて、道行く人影もまだ多い。擦れ違う人々から、涙目で駆けるカナリーに向かって好奇の目が投げかけられる。だが彼女はそんな視線を気に掛ける余裕もなく、ただ当てもなく走り続けていた。
 モートンは私と離ればなれになってもいいんだという、拗ねた子供のような感傷が、彼女の心を捉えていた。同時に、モートンと離れたくない、それが帰国を躊躇う一番の理由だということを、今さらのように思い知らされていた。
 そんなことは、最初からわかりきっていたことなのに。
 モートンにまであんな風に帰国を促されて、様々な感情が一気に溢れ出してしまった。彼がカナリーの安全を第一に考えていることはわかっているのだ。
 それでも、もっと違う一言を期待してしまったのは、勝手すぎるのだろうか。
 街中を駆け抜けていく内にひんやりとした夜風に頬を撫でられて、昂ぶった感情も少しずつ収まっていく。ようやく足を止めたカナリーは、店に上着を置きっ放しにしてしまったことに気がついた。アルコールの酔いも引いて、興奮が冷めた今、外気が少々肌寒い。
 カナリーが両肩を抱えながら身体(からだ)を震わせていると、やがて後ろからぬっと彼女の上着が差し出された。同時にモートンの声が、息を切らしながら背中に届く。
「忘れ物だ。その格好じゃ、さすがに寒いだろう」
 モートンの大きな手から大人しく上着を受け取ると、カナリーは袖を通しながら無愛想に呟いた。
「シャレイドならこういうとき、きっと黙って上着を肩に掛けてくれるよね」
「気が利かなくて悪かったな」
 肩を竦めているだろうモートンの顔を、カナリーはまともに見返すことが出来ない。
「よく追いつけたね」
「今まで散々お前に振り回されながら、付き合ってきたんだ。この程度で振り切れると思うなよ」
「だったら、どうして」
 顔を見たら、また感情が抑えきれなくなってしまう。カナリーはモートンに背を向けたまま、尋ねた。
「あんな、簡単に帰れなんて言うの」
 切実な響きを伴ったカナリーの問いかけに対して、モートンからの返事はなかった。
 時間にすればほんの一瞬のはずの沈黙が、背中にずしりとのしかかる。カナリーが耐えきれずに再び口を開きかけたその瞬間、長い両腕が彼女の顔の左右から差し出された。あっと思う間もなく、左右の腕が目の前で交差して、カナリーの両肩を掴む。そのままカナリーを背中から抱きしめながら、モートンはようやく言葉を口にした。
「簡単じゃない」
 出来る限り優しく包み込もうとしているのだろう。だがかえって両腕が強張っているところが、いかにもモートンらしかった。
「俺だって、お前と一緒にいたいと思う」
 モートンは、一言ずつ噛み含めるようにして言葉を繰り出す。
「でも、シャレイドに言われてるんだ。カナリーのことを頼むって」
「……シャレイドが?」
「お前にもし何かあったら、俺はもう、シャレイドに顔向け出来ない」
 そしてカナリーの身体(からだ)の前に回されたモートンの両腕に、少しだけ力が込められた。
「何より、俺が耐えられないよ」
 カナリーの栗毛頭の上で囁かれるモートンの言葉が、心なしか震えているように聞こえた。
「イシタナなら、少なくとも今のミッダルトよりははるかに安全だろう。例え離ればなれになっても、無事でいればまた会える。いや、絶対に会いに行く」
 モートンはそのまま押し黙り、カナリーは後ろから抱きすくめられたまま、ふたりとも動き出そうとはしなかった。
 辺りには夜の街を照らし出す街明かりが充満している。人通りの多い街中で立ちすくむふたりの姿を、通りすがりの他人が時折り一瞥して、過ぎ去っていく。モートンの体温を背中に感じながら、いつしかカナリーは両手で彼の腕を握り返していた。
 せめてこうして、このときだけでもカナリーを繋ぎ止めることが、モートンにとっての精一杯だったのだろう。彼女を包み込む長い腕からも、モートンの内心の葛藤が、肌を通してじわりと伝わってくる。
 彼の腕を掴んで離さないまま、カナリーは努めて明るい口調で、言った。
「その前に、私がテネヴェに会いに行くよ」
 それはモートンの精一杯に対する、カナリーなりの誠実な態度だった。
「その代わり、テネヴェでは美味しいお店に連れてってよね」
「……もちろんだ。約束するよ」
 そう言ってモートンは、深く息を吐き出した。モートンの唇はカナリーのこめかみ近くに寄せられて、耳元を掠める吐息がくすぐったい。彼女を抱きしめる両腕に一層の力が入って、心なしか息苦しい。それでも、今この時間がいつまでも続くことを、カナリーは切に願ってやまなかった。
 せめて、青い瞳からどうしようもなく溢れ出す涙が尽きるまでは、このままこうして居続けたかった。
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