沈めども沈めども

文字数 134文字



不良と呼ばれていたその少女は、防災水槽の底に静かに横たわっている。
彼女はこの場所で黄昏れるのが好きだった。
帰らぬ娘を探しに、母親が来る。
水底で緑色に沈んでいる我が子を見て、青褪めた母親は、急いで電話を掛ける。
『もしもし。保険屋さん?あの娘の保険って事故死でも出ます?』
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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