雪男

文字数 136文字



村人は私を雪女と呼ぶ。望んではいない透き通る様な美しい顔。けれども心には男が住んでいる。決して知られてはいけない私だけの秘密。今夜もまた美しい女の噂を聞いて、雪山に登ってくる男が居る。私の近くに来ては行けない。近寄らないで。私は薄らと産毛の生えた腕で男を羽交い締めにした。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み