蜘蛛の糸

文字数 136文字



私が子供の頃。奴等の巣を炎で燃やすのが好きだった。放射線状に火が燃え移って、最後は一瞬輝き、丸ごと焼け落ちる。子供の頃と言うのは、つくづく残酷な遊びを考え付く物だ。あの頃も楽しかったなぁ。くわばらくわばら。そう呟くと、私は燃え盛る8本の脚で人間の巣に這いつくばって行った。
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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