呟きの糸

文字数 138文字



軒下に蜘蛛の巣が張っている。
俺は寒空の中、ライターで煙草に火をつけた。
子供の頃こうやって遊んだっけ。
蜘蛛の巣の端に火をつける。
火は蜘蛛の巣を阿弥陀籤の様にゆっくりと燃え移って行く。
捕まった蛾や蝶を焼き、最後は蜘蛛に迫る。まさに、その時…俺は140文字の糸に絡め取られた。
#呟怖
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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