死に残り

文字数 137文字



目が覚めた。周りからは多くの人間の呻き声が輪唱の様に聞こえて来る。俺は助かったのか?そう思った瞬間、甲高いサイレンが響き渡る。・・・息が出来ない。紫煙が迫る。ここはまさかガス室。輪唱が嗚咽に、そして静寂に変わっていく。俺より先に逝かないでくれ。遠のく意識の中で俺は呟いた。♾
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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