カチカチ村

文字数 127文字


紛失した携帯電話の発信元が

確かにこの村を指し示していた。

この村には初めて訪れる。

あの携帯電話データは

絶対に外に漏れてはならない。

私は濃い霧の中へ歩き始めた。

霧の中では無数の裁ち鋏が

カチカチ鳴り響いている

そして私は携帯電話がもう必要無くなった事に安堵した。
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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