秘密基地

文字数 137文字



重いドアを開け、煤けた布のソファへ座る。古い防空壕を改造した自分だけの秘密基地。誰にも邪魔されずにお菓子を食べる。大好きな時間だ。お菓子を口に入れようとしたその時。いきなりドアから土砂が流れ込む。やめて!僕ここに居るよ!その素直な訴えは重機のエンジン音で無惨に埋め消された。
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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