虫取り団子

文字数 130文字



油蝉が鳴いている。
もう何百年、夏は猛暑が続いている。
少年が仕掛けた虫団子罠には干涸びた足長蜂が数匹入っていた。
『お父さん。今日は大量だね。』
『お尻の部分は栄養があるから、お前食べなさい。』
父と子は半身づつ本日の夕食を分け合った。
もう地球には鶏も牛も豚も居ない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み