廃墟童爺

文字数 137文字



とある廃墟に土地の鑑定に来ている。朽ちた玄関を抜け、鬱蒼とした庭に出ると、背筋に悪寒が走る。縁側に憤怒した表情の爺さんが座っているのだ。座敷童子も歳を取るのだな。爺さんの背後には古い家族写真が掛けられている。俺が溜め息混じりに鑑定書を破り捨てると、爺さんは童の様に微笑んだ。
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登場人物紹介

作者の作品を、温かく見守る謎の老婆。


『冥土の土産は出来たのかい?』

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