日常マン変身
文字数 698文字
「楊枝手裏剣を受けてみよ。」
日常マンの武器は日用雑貨である。しかし、いかんせん日用品。特別な威力があるわけでもなく、数メートルも飛ばずにすべて風に流されるのであった。
「暇だな。」
恐怖団は日常マンそんな攻撃をよそに高みの見物である。
「しかたがない、取って置きの魔球を受けてみろ!」
「そんなへなちょこ球、元甲子園代表の私が打ち返してやる。」
「日常フォークボールだ。」
「グサッ」
鈍い音とともに、ボールは恐怖団の麩菓子に食い込んだ。ボールには光るとげがいくつも突き出している。
「おい、あぶねえじゃねえか。こいつのどこがフォークボールだ。」
「よく見ろ。ボールにフォークが刺さってるだろ。だからフォークボールだ。」
「こんどは、パームボールだ。」
「だから、椰子の実(パーム)を投げるんじゃねえ。当たったら痛いだろ。」
「ならばワールドカップシュート。」
パリン、パリン。
「こら、湯のみを投げるんじゃねえ。割れてあぶねえじゃねえか。」
「割るどカップだから。」
表へ出ると、屋根の上にいるお団子ヘアの男に叫んだ。
「ヒ・ニチジョウ!屋根から降りて正々堂々と勝負しろ。」
「いや、非日常じゃなく、響ジョウだから。」
「ひびきでもいびきでもいいや、そっちがこないなら、こっちからいくぞ。はしごを持ってくるまで待ってろ。逃げるなよ。」
「おいおい、それじゃ日が暮れちまわあ。恐怖団が逃げたと噂されちゃあ名折れだ。はしごは貸してやるから、あがっておいで。」
「おめえ人様に貸しは作っちゃならねえって親にいわれなかったか。」
「いや、家は団子屋だから、毎日人様に菓子を作ってた。」
日常マンの武器は日用雑貨である。しかし、いかんせん日用品。特別な威力があるわけでもなく、数メートルも飛ばずにすべて風に流されるのであった。
「暇だな。」
恐怖団は日常マンそんな攻撃をよそに高みの見物である。
「しかたがない、取って置きの魔球を受けてみろ!」
「そんなへなちょこ球、元甲子園代表の私が打ち返してやる。」
「日常フォークボールだ。」
「グサッ」
鈍い音とともに、ボールは恐怖団の麩菓子に食い込んだ。ボールには光るとげがいくつも突き出している。
「おい、あぶねえじゃねえか。こいつのどこがフォークボールだ。」
「よく見ろ。ボールにフォークが刺さってるだろ。だからフォークボールだ。」
「こんどは、パームボールだ。」
「だから、椰子の実(パーム)を投げるんじゃねえ。当たったら痛いだろ。」
「ならばワールドカップシュート。」
パリン、パリン。
「こら、湯のみを投げるんじゃねえ。割れてあぶねえじゃねえか。」
「割るどカップだから。」
表へ出ると、屋根の上にいるお団子ヘアの男に叫んだ。
「ヒ・ニチジョウ!屋根から降りて正々堂々と勝負しろ。」
「いや、非日常じゃなく、響ジョウだから。」
「ひびきでもいびきでもいいや、そっちがこないなら、こっちからいくぞ。はしごを持ってくるまで待ってろ。逃げるなよ。」
「おいおい、それじゃ日が暮れちまわあ。恐怖団が逃げたと噂されちゃあ名折れだ。はしごは貸してやるから、あがっておいで。」
「おめえ人様に貸しは作っちゃならねえって親にいわれなかったか。」
「いや、家は団子屋だから、毎日人様に菓子を作ってた。」