センソウ

文字数 330文字

 休日は、お寺へいって日本の仏教に触れる。元来、一神教であるキリスト教の牧師が他の宗教施設にいくことはない。しかし、日常マンとしてはその土地の宗教を理解する必要はある。そこで、緑の迷彩服に身を包みヘルメットを被って出かける。手にはおもちゃのピストル。
「アサクサトイエバ、センソウジネ。」

「パンパン。」
 鳩の周囲にピストルを撃つ。といっても、玉は豆。
「ハトニ、マメデッポウデス。」
 周囲の人は、また何かの撮影かと思って注意もしない。

 時折、観光客が銃撃とまちがえて警察を呼ぶことがある。
「またですか?紛らわしいことはやめてくださいよ。テロリストと間違われますよ。」
 と、警官もあきれて注意する。
「ダイジョウブネ。ブラックリストノッタカラ。」
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登場人物紹介

日比野左半次(ひびのさはんじ)

食後にお茶を飲むと日常マンになり悪と戦う。

響ジョウ(ひびきじょう)

川越の団子屋店主。恐怖団団長。

お団子ヘアが特徴。

違法営業で商店街を乗っ取ろうとしている。

新喜六(しんきろく)

桐生の酒屋の店主。

酒饅頭を食べると日常マンになる。

五月蝿岩代(うるさいわよ)

京都の小さな加茂の端(かものはし)神社の神主。

先代の神主である夫・五月蝿以蔵(うるさいぞう)の後を次いだ。

餅を食べると日常ウーマンになる。

井伊ユダ(いいゆだ)

浅草で活動する唯一の外国人、日常マン。

湯上りのコーヒー牛乳で変身する。

牧師である彼は手ぬぐいの白地を表にして首から下げている。

達磨大使(だるまたいし)

日常本部2代目本部長。

全国の日常マンたちの活動を視察して回る。

本部長キャッチコピー『悪が生んだ正義の達磨』

坂野マチ(さかのまち)

尾道で魚の行商をしている。

コロコロ団のゴッドマザー。

茶々戸ネコ(ちゃちゃどねこ)

名古屋の日常ウーマン、茶々戸ネネが飼っているネコ。

その鳴き声を聞くと誰でも名古屋弁がでてしまう。

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