ゴロゴロ団
文字数 604文字
「何じゃ!姉さんの使い?説教なら聴く耳もたんけん。この栗やるけえ帰りんしゃい。」
セツは大使を追い帰そうとする。
「私は、ゴロゴロ団の活動内容を伺いたいだけでして。」
「そぎゃなもん、ありゃせん。みな好きにしようと。街のモンが勝手に、何とか団っち騒ぎようだけじゃ。今まで怪我だけはさせんよう、言い聞かせとる。よそモンが、口出しするこたなかろうも。」
何だか、意地になっているようにも見える。
とりあえず、ここは退散して、聞き込みをするしかない。セツの家を出ると、後ろから数名の若者が追いかけてきた。
「待ってください。」
若者は、大使を呼び止めるとわき道に入っていった。
「女将さんは、マチ姉さんに認められたいだけなんですよ。ゴロゴロ団だってコロコロ団に対抗して作ったんです。旦那、何とか姉妹仲直りさせてやりたいんです。」
ゴロゴロ団の若者は大使に懇願した。最近の連中はよそものには方言は使わないようだ。
「ところで、皆さんは普段どんな活動を?」
「家で、ゴロゴロしてます。」
なるほど、まさにゴロゴロ団って、ただの引きこもりだっての。
「どうやって、生活を?」
「懸賞やら優待やら、特技を生かした無職です。御曹司もいます。」
川越の例もあるので、無職が悪いってわけではない。が、左半次と恐怖団の場合は、地域との交流がある。かたや、ゴロゴロ団は引きこもり。日常に貢献しているとは言いがたい。
セツは大使を追い帰そうとする。
「私は、ゴロゴロ団の活動内容を伺いたいだけでして。」
「そぎゃなもん、ありゃせん。みな好きにしようと。街のモンが勝手に、何とか団っち騒ぎようだけじゃ。今まで怪我だけはさせんよう、言い聞かせとる。よそモンが、口出しするこたなかろうも。」
何だか、意地になっているようにも見える。
とりあえず、ここは退散して、聞き込みをするしかない。セツの家を出ると、後ろから数名の若者が追いかけてきた。
「待ってください。」
若者は、大使を呼び止めるとわき道に入っていった。
「女将さんは、マチ姉さんに認められたいだけなんですよ。ゴロゴロ団だってコロコロ団に対抗して作ったんです。旦那、何とか姉妹仲直りさせてやりたいんです。」
ゴロゴロ団の若者は大使に懇願した。最近の連中はよそものには方言は使わないようだ。
「ところで、皆さんは普段どんな活動を?」
「家で、ゴロゴロしてます。」
なるほど、まさにゴロゴロ団って、ただの引きこもりだっての。
「どうやって、生活を?」
「懸賞やら優待やら、特技を生かした無職です。御曹司もいます。」
川越の例もあるので、無職が悪いってわけではない。が、左半次と恐怖団の場合は、地域との交流がある。かたや、ゴロゴロ団は引きこもり。日常に貢献しているとは言いがたい。