ネネとネコ
文字数 616文字
大使は、尾道を後にすると、名古屋に向かった。そこには茶々戸ネネがいた。ネネは特別だった。彼女自身が日常マンとして活動しているわけではない。なのでコネだろうとささやく連中もいたが、主役はネコなのだ。
「ミャー。」
ネネが飼っているのは、いたってどこにでるような普通の黒猫のネコ。何が違うのかは一見しただけではわからない。
「ネコゆうんか。おみゃーさん、きゃわゆうてえかんわ。」
「ミャー。」
頭をなでられて、眼を細める猫。いたって、自然に見える。
「すんまへん。名古屋城へはどなんしていきますねん。」
関西からの旅行客だろうか。交番の前にいた警官に道を尋ねている。
「この道をまっすぐ行くと・・・。」
警官がおばさに答えていると、
「ミャー。」
猫がひと鳴きした。
「バス停があるだで、それに乗りゃえーて。」
「でら、ありがとうね。おみゃーさん、ええ男じゃねぇ。惚れてみゃうだぎゃ。」
この猫の声を聞くと、誰もが名古屋弁を使うようになってしまう。性格はかわらいようだが。名古屋弁普及のために活動しているということが認められて、ネネは日常マンとなった。同じようなのが、岡山。岡山といえば桃太郎伝説。とくれば、キジ。「ケン」と鳴くと、語尾にジャケンが着く。和歌山には犬がおるワン。青森じゃ猿ダッキャ。かれらは、まだマイナーなため候補生止まり。
遠くから、彼女たちの活動を見て、大使は東京へともどった。
「ミャー。」
ネネが飼っているのは、いたってどこにでるような普通の黒猫のネコ。何が違うのかは一見しただけではわからない。
「ネコゆうんか。おみゃーさん、きゃわゆうてえかんわ。」
「ミャー。」
頭をなでられて、眼を細める猫。いたって、自然に見える。
「すんまへん。名古屋城へはどなんしていきますねん。」
関西からの旅行客だろうか。交番の前にいた警官に道を尋ねている。
「この道をまっすぐ行くと・・・。」
警官がおばさに答えていると、
「ミャー。」
猫がひと鳴きした。
「バス停があるだで、それに乗りゃえーて。」
「でら、ありがとうね。おみゃーさん、ええ男じゃねぇ。惚れてみゃうだぎゃ。」
この猫の声を聞くと、誰もが名古屋弁を使うようになってしまう。性格はかわらいようだが。名古屋弁普及のために活動しているということが認められて、ネネは日常マンとなった。同じようなのが、岡山。岡山といえば桃太郎伝説。とくれば、キジ。「ケン」と鳴くと、語尾にジャケンが着く。和歌山には犬がおるワン。青森じゃ猿ダッキャ。かれらは、まだマイナーなため候補生止まり。
遠くから、彼女たちの活動を見て、大使は東京へともどった。