第5話

文字数 658文字

「ん?なんだ……?あれ、」
世界の狭間に異変がないか調べに行った貴祢は、そこで変なものを見た。
「街……??」
そう。街らしきものを発見したのだ。
今まで存在していなかった場所に、出現していたのだ。

一人で行くのは危ない。前みたいに急に襲われるかもしれない、と元の世界に戻り、みんなに報告しに行った。


「……街?」
「急に?変だね……」
皆、顔を顰める。異変という異変を我々が確認したのは今回のこれが初めてだ。

「大人数で行っても収集がつかなくなるから、今回は自分含む4人で行こうと思う。だからあと3人、だれか一緒に行ってくれないか?」
貴祢がみんなの顔を見ると真剣に悩んでくれているようだった。
そこで最初に声を上げたのは御世汰だった。
「前みたいなことになって、回復役がいなかったら大変でしょ、僕いくよ。」
「御世汰!ありがとう。」
あと2人、だれか居ないかと声をかけようとしたところで
「あ!じゃあ俺っちも行く!危険そうだけど狭間の世界行ってみたいんだよなー」
と光紘が言う。
「光紘……ありがとう!」
さらに光紘は話を続ける。
「俺っち推薦したい人いるんだけど、六花ちゃんいいと思う!六花ちゃんが貴祢と御世汰くんと俺っちの中に入ることでバランスよくなると思うんだけど……」
なるほど、推薦か。仲間のことを認めあえるのは良い事だと感心する貴祢。
「六花、どう?」
貴祢も六花に尋ねてみる。
「……アタシ?自信ないけど……皆が言ってくれるなら、行こうかな。」
六花は戸惑った様子だったが、承諾してくれた。
「それじゃあ、自分、御世汰、光紘、六花の4人で行こう。」
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