第2話

文字数 586文字


「ところで、狭間の世界って――何?」
満紘が問う。
あぁそうか、自分は行ったことがあるけど――普通の人なら行くような場所じゃないもんな、と思い貴祢は解説を考える。
「狭間の世界っていうのは、この世界と他の世界の間の空間のことだ。他の世界って言うのは……たとえば、御世汰や葉加、千多喜や雅久たちなんかは別の世界から来ただろ?その世界と、今いる世界の間の空間……って言ったらわかるかな。」
「なるほど……」
顔を顰めた光紘がつぶやく。
「だいたい分かったけど……その狭間の世界には俺たちは普通に行けるの?」
千多喜が尋ねる。
「それが自分も分からないんだ……一応、行ったことはあるんだけど。」
「わしも行ったことあるぞい」
「え!?絢瑠も!?」
てっきり行ったのは自分だけかと思っていたので驚きを隠せなかった貴祢が大声をだす。
「でも、あの世界のことはわしもよく知らんのじゃ……調べる時間をとった方が良いと思うのう。」
そうだ。絢瑠の言う通り、調べる時間を取った方がいい。
今日のところはこれで解散でいいだろう。


『世界の謎』という本を手に取ってみる。
――――どうやら、狭間の世界には一度行った人間と、契約?を交わした人間のみが行けるようになるらしい。
ということは――自分と、絢瑠だけ?
自分と絢瑠だけで戦うのか。2人だけだと厳しいな……
でも、そんなことを言っている場合では無い。
とにかくまずは絢瑠に連絡だ。
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