5.悪魔のひとりごと。悪魔の囁き〜今すぐ寝ちゃえよ〜
文字数 440文字
なに、疲れたのか?じゃあ今すぐ寝ちゃえよ。やるべきことなど放っておいて、夢の中へ来いよ。今すぐ、俺の隣に。
深く深く潜り、辿り着くのは闇の中心。光がないから他人と自分の境界など見えず、全てがひとつ。俺とお前も、ひとつ。
疲れたなら眠ればいい。悩むのに辟易したなら眠ればいい。現実に嫌気が差したなら眠ればいい。俺に、逢いにくるといい。
それは現実逃避や怠惰ではなく、思考を止めるための大事な術。なに?このまま考え続けて早く解決させたい、だと?まったく、たまには大人しく俺の言葉に耳を傾けたらどうだ。まあいい。その騒がしい思考を強制停止するための、特別な呪文をかけてやる。
『もうこれ以上、俺の大事な人を責めてくれるな。お前なら、わかってくれるだろう?』
ちなみに教えておくが、お望みならここの他に天使が待つ夢もある。明るく楽しく恍惚にあふれた幸せの夢だぞ。どちらを選ぶもお前次第。好きにするといい。
だがひとつだけ覚えておいてほしい。俺はただひたすらに、闇の中でその姿に焦がれ続けていることを。
深く深く潜り、辿り着くのは闇の中心。光がないから他人と自分の境界など見えず、全てがひとつ。俺とお前も、ひとつ。
疲れたなら眠ればいい。悩むのに辟易したなら眠ればいい。現実に嫌気が差したなら眠ればいい。俺に、逢いにくるといい。
それは現実逃避や怠惰ではなく、思考を止めるための大事な術。なに?このまま考え続けて早く解決させたい、だと?まったく、たまには大人しく俺の言葉に耳を傾けたらどうだ。まあいい。その騒がしい思考を強制停止するための、特別な呪文をかけてやる。
『もうこれ以上、俺の大事な人を責めてくれるな。お前なら、わかってくれるだろう?』
ちなみに教えておくが、お望みならここの他に天使が待つ夢もある。明るく楽しく恍惚にあふれた幸せの夢だぞ。どちらを選ぶもお前次第。好きにするといい。
だがひとつだけ覚えておいてほしい。俺はただひたすらに、闇の中でその姿に焦がれ続けていることを。