俺のひとりごと。向き不向きがあるだけで、できないイコール無能なはずがないだろう

文字数 1,052文字

頭が良い、悪い。
俺はこの価値基準がすきではない。

良いの基準も悪いの基準も「他と比べて」設定されるからだ。思考回路に優劣はない。向き不向きがあるだけだ。
文系の傾向にある。理系に親しみがある。技術向きを自覚している。接客が好きである。どこに向いているかは意外と自覚型だったりする。外からの評価も参考になるかもしれないが。

どこに身を置くかで、つまり自身の「向き」に沿った場所にいられるか否かで、チカラの発揮され加減が異なる。ただそれだけだと思う。

一方で。
誰もが通る道、学舎での修行。

俺は思う。
学舎の書棚に並んでいるのは常識の書。
俺は思う。
この世は非常識で溢れている。常識力だけでは、戦えない。

学舎を後にしてからの道の方が断然長いが、そこで無意識のうちに身につけた常識への適応能力は、三つ子の魂百まで。そう簡単には書き換えられない。

俺は思う。
調和を保つこと、その上で常識の共有は大切かもしれない。
俺は疑問に思う。
ひとの心のうちに不変の理が存在するのか。

想う。
人生のうち圧倒的に時間を割くのはひととのコミュニケーション。
想う。
そこに大切なのは想像力。

これを言ったらどう思うだろう。あれをしたら失礼になるだろうか。それをやったらお互いのためになるだろうか。
どれを選んだらあなたの笑顔が見られるかな。何を伝えたらあなたの幸せに繋がるかな。

想像力を育てる土壌はここ、人生。
自分を生きて、同じく今日を生きる相手と共有する時間が思考を自然と巡らせ経験を蓄えその時々で最適な表現を披露していくことになるのだろう。まあ、最適でなかったときほど学ぶものが多かったりするのだけれど。

あるいはひとりで生きること。もちろんそれも一つの選択でそれも向き不向きだ。


自身を頭が良いと思うのも、できるやつだと信じるのも、価値があると認めることも、みんなと生きる道を選ぶことも、ひとりを楽しむ時間を希望することも、あなた次第。そうだろう?
あなたは何を思う。
あなた自身を、どう思う。
これまでにこの世界に何を生み出したか、出逢ったひとびとに何を与えたか。これらアウトプットはあくまで参考資料。光を当てるのは、自分をどう活かしたいかの方。だって短い人生(ひととき)楽しみたいし。そうだろう?

俺はどうかって?それは秘密……ッフフ。
よく言うだろう、秘密はひとを魅了し……ってまあそれはどうでもいいか。

ああ、わかってる。
俺の視界は傾斜している。

ああ、知ってる。
それでも思わずにはいられない。
人生。お前はなんてややこしくて複雑でこうも攻略意欲を掻き立てるんだよ。まったく。
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