第33話

文字数 604文字

カチッカチッ。

「あら?もしかして、弾切れ?」
リブ達、騒動の中心からそこそこ離れた場所であった。

そこから私は、厳かな老人の背後にある魔法反射何とかを撃ち抜いていた。

「ちょっと距離があったけど、当たって良かったわ!」
向こうに居る全員が、こちらを向いている。
「あららん?本当に逃げたと思ったの?ふふふ。馬鹿しか居ないのかしら?私が近くに居たんじゃ、リブが本気で暴れられないでしょ?私は離れてる方が都合がいいのよ。お分かり?おマヌケさん達??ふふふ!」

魔法使いや銃を持った人間達が、こちらに魔法を詠唱したり銃口を向けていた。

あ、やべ。
挑発し過ぎた。
「嫌ああ!!ごめんなさい調子に乗りました許してください助けてえええ!!」

ズバババッ!!

こちらを狙っていた魔法使い達が、一斉に崩れ落ちる。

「でかしたわ!!ローレル!!」
リブが、私に銃口を向けている奴らを軒並み斬っていた。

「カッカッカッ!こりゃ1本取られたぜ、緑髪の姉ちゃん!!」
そう言いながら、銀髪を雑に後ろでまとめた赤いローブの青年は、爆炎を撒き散らしながら厳かな老人の取り巻き達を燃やしていく。

「カッカッカッ!!燃えろ燃えろ!!」
「アハハハハ!!私、斬ってる!人を!!アハハハハ!!最高ぅぅ!!」

ボンッ!ズバッ!
ザシュッ!!ゴオゥッ!!

人が半分に。
人が火だるまに。

阿鼻叫喚であった……。

「…………地獄絵図ね。」

私は流れ弾に当たらないよう、そっと物陰に隠れたのだった。
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登場人物紹介

リブレ・レッドライン


17歳

赤いツインテールが特徴的な少女。

身長が低く、容姿も子供っぽいため、見た目だけなら13〜14才程度にしか見えない。

2メートル程もある刀、大太刀「リーヴァメルツ」を所持しており、大切にしている。

ローレル・スイートピー


17歳

緑色の髪の毛を持つ少女。

保身のためなら何でもする。

基本的にクソザコなため、戦闘能力は皆無。

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