第36話 開戦
文字数 498文字
王都にシールドを張った。その上で周辺をたむろしている敵勢力を魔法で攻撃していく。こちらには食糧庫が大量にある。この戦法を使えば、敵勢力が後退していくのも判る筈だ。
だが、ことはそうも上手く進む筈もなく。
「あれがヴォイド王か」
ヴォイド王はシールドを破壊しようとしている。
「ルナ副騎士団長」
「はい」
「ヴォイド王は君に任せる。私はカイン王を討つ」
「仰せのままに」
ルナは退廷してそのまま戦場に向かった。
「来ているのだろう? カイン王、姿を現わせ」
「クックック、よくぞ感付いたな。そのまま天に送ってやろうかとも思ったがそれも興醒めじゃしのう」
先ほどルナがいた場所に現れる闇の王。
「自らの娘を差し出す度胸には恐れ入ったぞ。アブラハムがイサクを捧げた様に自らの愛しの子を捧げてくれるとはな」
「ルナはそこまで未熟に見えるか?」
「ファッファッファ、では、どこまでもつか見ものじゃ。ヴォイド王は強い。余に次ぐ程にな」
「それも」
自分は何もないところから聖槍を現わす。
「貴様が消えれば全てが解決する」
構え、そして対峙する。向こうは不敵な嗤いを崩すことなく帯剣していた。
遂に始まる。光の王と闇の皇帝の闘いが。
だが、ことはそうも上手く進む筈もなく。
「あれがヴォイド王か」
ヴォイド王はシールドを破壊しようとしている。
「ルナ副騎士団長」
「はい」
「ヴォイド王は君に任せる。私はカイン王を討つ」
「仰せのままに」
ルナは退廷してそのまま戦場に向かった。
「来ているのだろう? カイン王、姿を現わせ」
「クックック、よくぞ感付いたな。そのまま天に送ってやろうかとも思ったがそれも興醒めじゃしのう」
先ほどルナがいた場所に現れる闇の王。
「自らの娘を差し出す度胸には恐れ入ったぞ。アブラハムがイサクを捧げた様に自らの愛しの子を捧げてくれるとはな」
「ルナはそこまで未熟に見えるか?」
「ファッファッファ、では、どこまでもつか見ものじゃ。ヴォイド王は強い。余に次ぐ程にな」
「それも」
自分は何もないところから聖槍を現わす。
「貴様が消えれば全てが解決する」
構え、そして対峙する。向こうは不敵な嗤いを崩すことなく帯剣していた。
遂に始まる。光の王と闇の皇帝の闘いが。