第7話 エブリとルナの関係
文字数 614文字
二人とも天から与えられた才能があるのだろうな。運も良かった。共に競える相手がいるのは良いことだ。
「謙遜しなくて良いのだよ。エブリの筋を見たが相当なものだ。君も相当な腕前なのだと判断出来る。君達には見込みがある。だからこそ養子になってくれないかな?」
「滅相もないお言葉です、騎士王様。謹んでお受けします」
うん、少女らしくない返答だな。彼女が娘に余程厳しい教育を施したのだと視える。
「まあ、そんな堅苦しくなくて良いよ。私達は家族だ」
「じゃあ、とーちゃんなのか?」
少年が口を挟む。
だが、少女は怒らない。むしろ、安堵してさえ視える。
「ああ、とーちゃんだ。だけど、小さい内だけだぞ。大きくなったら父さんと呼ぶ様に」
「ああ、わかった。でも、今はとーちゃんだな。馬に乗せてくんねえ?」
「ああ、構わんよ」
「かーちゃんはいつも駄目だって言っていたからなあ」
「そりゃ、そうよ。お母さんが許す筈がないわ」
うん? ここである疑問が生まれた。
「君達は兄妹なのか?」
「えっと……」
ルナは言いづらそうにしている。
エブリは平然として言う。
「俺は捨て子なんだ。だからルナのかーちゃんに育ててもらった」
「ほう」
あのレイアが子育てする姿も珍しいが、やんちゃな男の子を育てていたとは。
「ではお母さんから剣術の基礎を教えて貰った訳か」
「ああ、訓練と言って走り込みしたり、山で三日間野宿させられたりもした」
なるほど、レイアは厳しい教育を施していた様子だ。
「謙遜しなくて良いのだよ。エブリの筋を見たが相当なものだ。君も相当な腕前なのだと判断出来る。君達には見込みがある。だからこそ養子になってくれないかな?」
「滅相もないお言葉です、騎士王様。謹んでお受けします」
うん、少女らしくない返答だな。彼女が娘に余程厳しい教育を施したのだと視える。
「まあ、そんな堅苦しくなくて良いよ。私達は家族だ」
「じゃあ、とーちゃんなのか?」
少年が口を挟む。
だが、少女は怒らない。むしろ、安堵してさえ視える。
「ああ、とーちゃんだ。だけど、小さい内だけだぞ。大きくなったら父さんと呼ぶ様に」
「ああ、わかった。でも、今はとーちゃんだな。馬に乗せてくんねえ?」
「ああ、構わんよ」
「かーちゃんはいつも駄目だって言っていたからなあ」
「そりゃ、そうよ。お母さんが許す筈がないわ」
うん? ここである疑問が生まれた。
「君達は兄妹なのか?」
「えっと……」
ルナは言いづらそうにしている。
エブリは平然として言う。
「俺は捨て子なんだ。だからルナのかーちゃんに育ててもらった」
「ほう」
あのレイアが子育てする姿も珍しいが、やんちゃな男の子を育てていたとは。
「ではお母さんから剣術の基礎を教えて貰った訳か」
「ああ、訓練と言って走り込みしたり、山で三日間野宿させられたりもした」
なるほど、レイアは厳しい教育を施していた様子だ。