第19話 エブリ視点・王と教皇庁の見解の違い

文字数 337文字

 政治は政治で血みどろの世界であるし、父の悩みでもあった。だから教皇庁にもルナの道を拓かせようとしている様子だ。
 だが、教皇庁は代々男系を重んじる。女性は活躍出来ない。教皇庁にも汚点はあった。

 十何年前か聖女と呼ばれる人物が自死してしまったのだ。自死は大罪と定めている教皇庁にとっては火消しに忙しない。

 聖書には自死が罪なんて書いていないのに十戒を拡大解釈した結果だ。
 「殺すなかれ」を「自らを殺すなかれ」と解釈してしまった。その原因は貧しい民が天国を夢見て旅立っていく現代の社会状況があった。
 何なら自分達の持つ資産を分配しても良いのだが、その点において父と教皇庁は意見を異にしている。
 まあ、父の治める地だけ解決しても他の諸国が真似しなければ意味がないのは判っているが。
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