第42話 LINE雑談(男子)

文字数 1,548文字

「クラスでかわいい女子ってなればやっぱり清水になるよな」
「まあ、確かに清水なんやけどなぁ。俺はひなちゃんが1番かわいいと思う」
「そやな、かわいいさなら圧倒的にひなちゃんやな。なあ、西野」
「確かにひなちゃんやな。でも男やぞ」
「なんかの間違いでホントは女の子ってないか?」
「あらへんよ」
「ホンマか? 西野なら真実を知っているやろ。あんなにかわいい子が男ってありえへんで」
「残念ながら男や。お前らもひなちゃんが男子トイレ使ってるの見てるやろ?」
「そうやけどな。信じたくないんや、俺らは」
「そやな、あのヘアモデルの画像見たら絶対大阪一の美少女や」
「あきらめろお前ら。事実は変わらん」
「今後女の子になる予定とかないんか?」
「ないわ! ひなちゃんも俺らと変わらん中2男子や」
「アカンか。でも俺ひなちゃんとならやれる」
「俺もやれるって言うか、もうすでにおかずに使ってるわ」
「やめろお前ら、ひなちゃんで汚い欲望を満たすな!」
「そういう西野がひなちゃんの1番近くにいるから欲望が溜まるんちゃう?」
「俺はそういう目でひなちゃんを見てないわ。お前らいい加減にしろよ!」
「まあ怒るな西野。お前は誰がいい女と思うん?」
「俺か? 俺は鹿渡が普通にいい女やと思うな」
「確かにな。あの身体はめっちゃエロい。俺も鹿渡で抜くこともあるわ」
「同い年とは思われへんほどの大人な女やもんな」
「つまり西野は鹿渡をおかずに使ってんやな」
「使ってへんわ。お前らと一緒にするな」
「なら、だれで性欲処理してるん? やっぱり清水か?」
「そらそうやろ、清水も結構スタイルいいし、かわいいし」
「だから、お前らと一緒にするな。俺は清水がかわいいとか全然思ってへんから」
「強気やな。ひなちゃんといつも一緒にいるからか?」
「俺は清水がいい女やと思うけどな」
「そやけど俺らからしたら高根の花なんやねんな」
「中尾なんて必死にアピールしてるけど無視されてるもんな」
「西野ならワンチャンあるんじゃねえ」
「俺は清水に興味ないって。鹿渡の方がええ」
「かわいい系はひなちゃんで十分か? それで大人系の鹿渡に行くのか」
「西野女子からモテるからな~。選びたい放題やり放題やん」
「知らんわ。俺はお前らみたいに性欲の塊やない」
「健全な中2やないな。普通中2って言ったら性欲の塊やぞ」
「そやで、妄想でいくらでも抜けるんやで、普通」
「俺らみたいな非モテ男子からすると西野がうらやましいんや。なのにそれを自ら放棄するか」
「放棄って。そんな自覚はないわ。俺はひなちゃんといて野球できたらそれでええねん」
「そんなセリフ1度でいいから言ってみたいもんやわ」
「ホンマや。夜な夜な妄想で自分を慰めている俺には無理やけどな」
「呆れるわ。お前ら元気すぎ」
「当たり前やん。ちょっとしたことで妄想が膨らむんやから」
「そやで、1軍メンバー女子に話しかけられただけで抜けるわ」
「もうええやろ。俺にこんな話しても盛り上がれへんから他のやつにLINEしろよ」
「モテる西野の事情が知りたいねん、俺たち」
「だから、何もないって」
「最後にこれだけ聞いてええかな? ひなちゃんがいるから2軍女子とよく話すのか、鹿渡目当てで2軍女子とつるんでるんか、どっちなん?」
「ひなちゃんが鹿渡と仲いいから一緒にいるだけや」
「そうなんか。2軍女子と言っても普通にかわいい子もいるからな。1軍女子にはかなわへんけど」
「西野なら普通に1軍女子とつるめそうなんやけどな。まあ、そんなことせえへんから俺らみたいなやつとも普通に接してくれるんやけどな」
「そこが西野らしいねん。みんなに平等。それがモテる男の秘密か」
「そんな意識はないぞ。それにひなちゃんは特別やし」
「そうやねんな。なんでこんなに女子からモテるんやろう? 謎やな」
「そやな~謎やな」
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