真面目で勤勉であるからこそ、口伝えられて来た言葉。

文字数 410文字

「いい加減」も「適当」も、
本来、雑な表現でも無ければ投げやりな言葉でも無いんですよ。

「いい加減」は【好い加減】
「適当」は【適材適所に当たる】という事。

 

力を抜くにしても無理をするにしても、

心身のバランスを保つ為に相互の抜き差しを測る事。

 

心の声に最も適当な答えを選び取ってあげる事。

 

日本人は真面目で勤勉。

それ故に「いい加減」という表現に好意的にはなれないし、
「適当」という言葉を敬遠しがち。




だけど真面目で勤勉であるからこそ、
「適当」や「いい加減」という言葉が必要なんです。

それはきっと、先を生きた方々が口伝てに遺して下さった【生きる知恵】でもある筈です。

 

人の感情と同じ様に、言葉にも側面があって多面がある。

一見すれば人聞きの悪いこの言葉の裏面にも、
心の抜け道となる【命綱】の様な存在が在るのではないかと思うんです。

 


表面に見える響きばかりがその限りとは限らない。

 
「適当」や「いい加減」は、生きる術の一つなんです。


 
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