ハッピーエンドの上で起こる逆境なんて、【見せ場】以外の何ものでもありません

文字数 822文字

「幸せ」という文字は『一』と『十』の間に『立つ』事で組み上げられる一つの言葉。



人生はどうせハッピーエンドにしか成らんのですよ。

一から十の間に立っている以上、


生きている以上、




人は【幸せ】にしか成らんのですよ。



「結局幸せになる」というベースの上で、私達は日々を生きるんです。


それは例えば一本の映画。
それは例えば一篇の漫画。

仮に自分の人生を一冊の【ハッピーエンド】の物語だとするのなら、

「逆境」や「苦難」や「葛藤」のシーンは物語で言う所の【ここ一番】の盛り上がりでありスパイスなんです。

見る側の目を離さぬ程にハラハラさせドキドキさせて、

心臓の動きも落ち着かせないし呼吸も変化し続ける。【人生】を決して飽きさせないし新鮮さを失わせない、


事態を一気に動かすカンフル剤や転換期でもある筈です。



大団円が決まっている物語の上で起こる土壇場やハプニングや急展開なんて、
【見せ場】以外の何ものでもありません。



人生を一層盛り上げてくれるものを「衝突」や「衝撃」や「刺激」や「トラブル」と呼ぶのなら、

「喜び」という、たった一つの単純で簡素な感情に【抑揚】や【面白味】や【張り合い】を持たせてくれるのが、

苦難であり苦戦であり、
挫折や失敗という【エッセンス】でもあるんです。




結局幸せになってしまうなら、

その過程でせっかく「お膳立て」された難関や提供されたボーナスタイムを楽しまないのは勿体ないじゃないですか。



そうした苦悶や試行錯誤が、
その後の【喜び】や【達成】や【幸せ】や【笑顔】を一層引き立ててくれるんじゃないですか。

より色濃く味わい深く、

印象や心象に残していけるのではないですか。





だから今傷付くんじゃないですか。
苦しむんじゃないですか。
戦うんじゃないですか。
落ち込むんじゃないですか。



それが、「楽しむ」って事なんじゃないですか。






【ハッピーエンド】の上にある苦しみや辛さや怒りや悔しさ、悲しささえも、


物語を一層引き立て楽しむ為の【醍醐味】にしか成れないんじゃないですか。


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