自分の考えに疑う余地を失くした時点で【老い】は始まる。

文字数 419文字

怒る事は【おごり】であると自分は考えます。

注意や諭しが相手に「届ける」事であるならば、
怒るとは届けるではなく「発散」する事。

叱る事が相手に「手渡す」事であるならば、
怒るとは相手に「投げ付ける」事。



届けたい意志の疎通も信念も、
相手に受け取れる猶予を渡せなければ八つ当たりと同じ事。

伝えたい意見も汲み出す思いも、
それらが「正解」や「常識」であると断定した時点で言葉は【被布】ではなく【つぶて】に成る。
鋭さを増した【矛】に成る。

そうして相手に伝達するのは「理解」ではなく「不快」です。



だから月並みな言葉にはなりますが、
大切なのは相手の考えを尊重し相手の声を取り込む事。

それ迄の基盤にあった道徳や価値観を踏まえた上で、

少しずつ思想の出し入れを行う事。


凝り固まらず思考の換気を行う事。
鮮度を保ち続ける事。


年齢性別関係なく、

自分の考えに疑う余地を失くした時点で【老い】は始まる。


敢えて辛い言葉を選ぶなら、

それが俗に言う「老害」の始まりだと思うんです。


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