「幸せになる」ってきっと、宝探しみたいなものなんです

文字数 522文字

身に感じる幸せって、上へ上へとそのレベルを求めて行きがちだったのですが、

そうじゃなかったんですね。



幸せを追求するベクトルって多分、「上」ではなくて「下」だったんです。



どれだけ小さな幸せを拾えるか。

足元の支えや営みや、

今自分がこうして立っている【地面】の心強さに気付けるか。

噛み締められるか、味わえるか。





「より大きな幸せを」と求めて行くと、

上へ上へと伸ばして行くと、



少しずつ今持っている【小さな幸せ】を切り離して行ってしまうんです。

次第に距離を置いてしまう。







身近な豊かさがいつの間にか「普通」になって「日常」になって、

「ベース」になって自分の生活の「一部」になって、



その【重み】を軽んじてしまう。



少なくとも、私の場合。







幸福感や充足といった、幸せを感じる【心の受け皿】が大きくなると

段々小さな幸せでは満たされなくなるんです。



満足出来なくなって行く。





幸せを求めている筈が、自ら自分を【不幸】にする。









「幸せになる」ってきっと、

宝探しみたいなものなんです。



より豊満な幸せを求める人にとって、

小さな幸せは取り留めにくいものなのかも分かりませんが、

小さな幸せに気付ける人が、



大きな幸福に気付けない筈が無いんですよ。
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