34:賞に落ちて落ち込む前に、知って欲しいこと

文字数 931文字

2021’4/17

コンテストで明暗を分けるのは、巧い下手ではなく合致です。その賞で、まず何が求められているのかが重要。これは会社や学校の面接と同じなんです。

その賞で求められている、方向性、層とは?

俺は毎日一作品ずつレビューを書かせていただいており、その中でたくさんの作品が明暗を分けました。

通過した作品の多くは、ヒューマンドラマ、笑いの含まれるものでした。そして、社会問題に触れているものも多い。

賞に応募する時、まずどの層に向けたものを求めてられているのか?

これが重要です。
層が広ければ広いほど、受かる確率は高くなります。これは当たり前のこと。書籍化した時に、買ってくれる人は多い方が良いからですね。

今回はエンターテイメントということでした。書いていないかも知れないけれど、なるべく子供から大人まで共感が持てる作品の方が良く笑いが含まれていれば、誰でも笑える(分かりやすい)ものが良い。そして、夢を感じるものも沢山通過しておりました。

つまり、選考に漏れてしまった作品は通った作品に比べて、層が狭かった可能性があります。自分の作品はダメだと落ち込まないでください。
あなたの作品がダメなのではなく、運営さんが思い描く層への合致や方向性が合致していなかっただけなのです。

これを会社の面接に置き換えると分かりやすいです。
会社は、20代の筋肉質な男性を求めていた(重いものを扱う為)
しかし、面接で来たのは80代の女性であった。
極端な話こういう事。

創作物というのは、見た目で量ることが出来ません。このように、層が何歳から何歳で、どういう方向性と合致しているのか明示されていないのです。
その為、賞に落ちると自分の作品がダメなのかと思いがちです。ですが、それは違います。合致の重要性については、創作論でも説明していますが、自分の作品のどこが悪かったのかを考える前に、その賞が求めていた層や方向性を検証したほうが、次に繋がります。

通過した作品を読み、方向性を研究しましょう。
それが賞を取るために自分にプラスになることです。
そして、自分の作品の層を理解しましょう。どの賞に合っているのかを研究した方が、より自分の為になります。その事により、落ちても前向きに考えられるようになります。
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