1:感想を書く上では自分と比べない

文字数 638文字

 人を褒める、もしくは作品を褒めるって難しいよね。
 子供の頃に大人から褒められて嬉しい、社会人になり上司から褒められて嬉しいというように、”目上のものから目下のものへ”と褒めるという行為そのものが上下関係を思わせる。
 つまり、対等である立場の人に称賛を贈るのは非常に難しいということである。

 感想やレビューの場合。
 その中でも、”基本、自分と比べない”は大切だと思うのね。
 それでも、もし自分が主人公の立場だったならという例えを出して語る分にはそれはそういう方向性の感想。
 この場合は、作品を自分の作品と比べているのではなく、主人公の立場に立ち、彼や彼女がしたことを自分にできただろうか? と考え、相手の素晴らしさを書くためになされることである。

 そうではなく、自分を基準に相手は凄いというのは割と失礼だと思う。
 そして、
「自分はこんな風に書けないから凄い」
というのはその作品への感想ではなく、自分と相手を比べた感想であるということ。

 作品への感想は、俺も凄く悩みながら書いてはいるのだけれど(粗相のないように)。
 何故そこを凄いと思ったのか? というのは物語の流れを重視して書くものである。
 例えば、
「○○を見てこの先○○の展開になると自分は予想していたのに、想定外のことが起きてびっくりした。これは想像できない。素晴らしいと感じました」
 など、具体的にどう想像して何を想い、どんな理由で凄いと思ったのか?
 それが自分と比べない褒め方である。
 それは気持ちに嘘のない褒め方。
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