思い出の本棚

文字数 138文字

 不器用な人だった。

 のこぎりを握れば斜めに切る。

 釘を叩けば曲げてしまう。

 でも汗を垂らして、一生懸命夏休みの工作を手伝ってくれた。

 私は父がとても大好きだった。

 息子の工作を手伝いながら、ふと思い出した。

 もう他界したけど、二人で作った不恰好な本棚は、いまでも私の宝物だ。

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