少女の恩返し(9)

文字数 137文字

 何度、彼女はごめんなさいと、口にしただろう。

 もう自分の意志では涙を止めることができないようだ。

「絵が描けても、あの場で君を見殺しにしていたら、僕は一生後悔した」

 泣き声が一瞬止んだ。

 絵を描く以上に、僕は尊いことができた。

 命が尽きる前に、君の成長も感じることができた。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み