一声惚れと一目惚れ (下)

文字数 139文字

 今年もチクチクしてる。

 痛みが私の心を物語る。

 桜の季節は、もういない彼を思い出す。

 幸せになれ、と言った桜井さん。

 ふわふわ舞う桜のシャワーを浴びていると、ふいに名前を呼ばれた。

 桜と。

 私は踵を返し「はい」と応えた。

 男性がいた。

 直感した。

 この人は私の特別になる、と。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み