珈琲の雨

文字数 139文字

 ポタリ、ぽたりと滴が落ちる。

 落ちるたび滴が跳ねる。

 それはまるで、子供がはしゃいでいるようだ。

 くすっ、はしゃいでいるのは私か。

 ドリップされる珈琲を眺めて、私はうきうきしている。

 珈琲の雨にうたれたいと、一度彼に話した。

 火傷しそうだなと笑った彼と、私は今日、式を挙げる。

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