明日はないさ

文字数 138文字

「明日があるさ」と誰かが言った。
 そんな不確かなことを誰が言い出したのか。
 明日の保証なんて誰にも無いのに。
 世界は誰にも等しく残酷だった。
 目の前の篠突く石の雨に誰が明日の到来を期待できるのか。
 帰ったら、ごめんねと言おうと思っていた。
 せめて天国で仲直りしよう、お母さん。

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