男の矜持を捨てるとき

文字数 139文字

 助けが欲しい。

 しかしプライドがそれを拒む。

 確認を怠ったことが悔やまれる。

 この危機を脱しなければ。

 体の反動を使っても、起きれない。

 角度が悪いから、腕の力も入りにくい。

 絶体絶命だ。

 唯一の危機回避法は、大声だ。

 だが、公衆便所の便器にはまり込んだ醜態を、人に晒せるか!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み