斜陽のなかで

文字数 138文字

 あっ、これは夢だ。

 憧れの人を目の前にして、私は思った。

 だって、ビルの間を抜けて私達を照らす斜陽の光も、屋上に二人きりでいるシチュエーションも全てが非現実的だ。

「君が好きだ」

 見知った天井が見えた。

 ほらね。夢だった。

 私は枕に顔を埋める。

 遅刻してもいいから、もう一度。
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