しあわせ

文字数 137文字

 とくとくと音を叩き、湯気をまとった美酒がお猪口に注がれる。
 宝物を持つように猪口を大切に抱え、そっと鼻先に近づける。
 すぅっと甘い香りに鼻腔をくすぐられ、お腹にぐいっと一気に流し込む。
 家内のお疲れさまが耳に届き、体がほのかに温もる。
 疲れがほっと抜ける。
 ああ、幸せだ。
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