第8話

文字数 372文字

「じゃあ、なおさら私が行ったほうがいいよ。」

 ゆりちゃんは堂々と言い放った。こういう時のゆりちゃんは本当に頼りになる。きっとノープランだけど。でも、支持するよ。ゆりちゃんはくるりと振り返って私を見る。

「マリ、あなたが必要よ。来てくれるよね?」

 なんとなく、確信があったわけではないけれど、そう来るんじゃないかと思っていた。中一の時のネズミ飯事件の時もそうだったし。

「OK。」

 私はなるべく即答する。ためらっているとは思われたくなかった。私はただでさえ、おとなしく見られがちなんだもん。このあたりで存在感を見せつけてやらないといつまでも名前すら覚えてもらえない!あと、ついていかないとゆりちゃんは確実にこじらせて帰ってくる。
 みゆちゃんと藤田は不安そうな顔をしている。信用は、されていないみたい。まあ、当たり前なんだけど。
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