ブロートクンスト 谷村ゆり子

文字数 481文字

そういえば、あの頃だったと思う。
クラスの藤田が、マリに付きまとうようになったのは。
別に、マリが嫌がってないから”付きまとう”って表現は正しくないけど、なんというか、いきなり藤田がマリに興味を持ったように見えた。
マリとは付き合い長いけど、あんまり、というか全く男子と話してるとこは見た事なかった。
それが、クラスの中でも派手な藤田といきなり仲良くなったのは奇妙……なのか?。
男女関係なく話せる奴のほうが気兼ねなくていいの?
そういうもん?

まぁ。いいけど。
二人でアイスねぇ。人見知りのマリが良く行ったなぁ。
何、食べたんだろ。
今度、マリと一緒にいこっかなー。


そーいや、藤田って私も喋った事なかったな。
さすがに、遅刻常習犯であんだけ目立てば名前ぐらいは知ってるけど、
いつも頭がカラフルな連中とつるんでるチビ、ぐらいしか知らんなぁ。
行事で張り切るタイプのあんな感じ。
でも向こうは、よく名前知ってたよなーって。
私、入学してから委員会も行事も一切出てないのに。

あれ?
向こうからやってくるのって、古文の棚橋じゃない?
え?早た……

え?
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