ブロートクンスト 01 諸口葵
文字数 415文字
「うちの組の藤田がですか?」
諸口は驚いて聞き返した。
「うちに来てくださっている英語の先生がおっしゃるにはね。
似た子が駅前にいたと」
応接室の外に声が漏れていないか気にしつつ
生徒指導の新村が言った。
諸田は、声を大きめに続ける。
「しかし、やんちゃな奴らとつるんではいますが
それほど問題を抱えた生徒には思えませんが……」
諸口は眉を寄せる。
新村は人差し指を唇の前に立てる。
「聞こえますよ。諸口先生。
少なくとも変わった家庭の子です。」
諸口は、ムッとして言い返した。
「母子家庭がダメだって言うんですか?」
新村は静かに
「母子家庭は、問題ではないですよ。
でもお母さんが少し変わった方です。」
と言った。
「諸口先生、担任ですし藤田君にきちんと話してみてください。
正直には言わないかもしれませんが」
そういって新村は席を立った。
諸口は頭を抱えている。
「……藤田が……?」
諸口は驚いて聞き返した。
「うちに来てくださっている英語の先生がおっしゃるにはね。
似た子が駅前にいたと」
応接室の外に声が漏れていないか気にしつつ
生徒指導の新村が言った。
諸田は、声を大きめに続ける。
「しかし、やんちゃな奴らとつるんではいますが
それほど問題を抱えた生徒には思えませんが……」
諸口は眉を寄せる。
新村は人差し指を唇の前に立てる。
「聞こえますよ。諸口先生。
少なくとも変わった家庭の子です。」
諸口は、ムッとして言い返した。
「母子家庭がダメだって言うんですか?」
新村は静かに
「母子家庭は、問題ではないですよ。
でもお母さんが少し変わった方です。」
と言った。
「諸口先生、担任ですし藤田君にきちんと話してみてください。
正直には言わないかもしれませんが」
そういって新村は席を立った。
諸口は頭を抱えている。
「……藤田が……?」