ブロートクンスト 藤田みちる
文字数 322文字
最近、女の子と知り合った。
やたら警戒心が強くて、おとなしい子。
でもって、隙だらけ。今日は空から落ちてきた。
少し、”彼女”に似ているような気もする。
俺は蔵本って呼ぶ。
名乗りが苗字だったから、その時はそうやって呼んだ。
名前は、真理っていうらしい。
彼女を友達はマリって呼ぶ。
あんまり苗字で呼ぶのは好きじゃない。あだ名をつけたら喜んでくれるかな。
まーちゃん、マリー、マリリン、
口に出してみる。
なかなかしっくりこない。
”彼女”に近いもっとやさしくて、もっとかわいい名前が良いな。
「どんな呼び名がいいかなぁ。」
僕は、暗くなった町を眺めながら車窓に写る自分の顔に向かってつぶやく。
「マリ、リンちゃん、マリちゃん…」
やたら警戒心が強くて、おとなしい子。
でもって、隙だらけ。今日は空から落ちてきた。
少し、”彼女”に似ているような気もする。
俺は蔵本って呼ぶ。
名乗りが苗字だったから、その時はそうやって呼んだ。
名前は、真理っていうらしい。
彼女を友達はマリって呼ぶ。
あんまり苗字で呼ぶのは好きじゃない。あだ名をつけたら喜んでくれるかな。
まーちゃん、マリー、マリリン、
口に出してみる。
なかなかしっくりこない。
”彼女”に近いもっとやさしくて、もっとかわいい名前が良いな。
「どんな呼び名がいいかなぁ。」
僕は、暗くなった町を眺めながら車窓に写る自分の顔に向かってつぶやく。
「マリ、リンちゃん、マリちゃん…」