第3話 動物園に来ちゃったよ
文字数 1,540文字
ぽーは、絵本 にかいてあった象 が見たくて、今日 は動物園 にちょっと寄 り道 です。
「ぞうさんいるかな? じいちゃんが、動物園 にいるって言ってたけどな」
ぽーは、ワクワクしながら空からおりていきます。
そして、動物園 に入 ると象 のコーナーが見えてきました。
ぽーには、檻 や柵 はおかまいなし。動物 たちの近 くまで行けてしまいます。
ぽーは象 の柵 の中に入っていきました。
……すると、大きな体 で長 い鼻 の象 が、のっしのっしと歩 いてきました。
「うわぁ、ぞうさん大きいなあ」
ぽーは、はじめて見る象 にビックリしています。
「おはなも長 いなあ。でも……、ぞうさんのおはなの穴 って、ひとつなのかな?」
ぽーは、象 の鼻 の穴 を見るために、鼻 の動 きにあわせて動 き回っています。
「こらっ、うごくな! はなの穴 を見せとくれ」
象 は、鼻 をひっきりなしに動 かすので、なかなか見れません。
しかし、象 が水を飲 もうと鼻 をのばした時 に……、
「見えた、見えた、やったぁ!」
ぽーは、ピョンピョン飛びはねて大喜 びです。
「お鼻 の穴 は、ふたつだったよ」
そして、象 のコーナーを離 れてしばらく動物園 の中を飛んでいると……
「あ……っ、ペンギンさんだ! あれも、えほんで見たぞ。さむい場所 に住 んでいる動物 だよね」
ぽーは、ペンギンの柵 を超 えていきました。
「たくさんいるなあ。かわいいな」
動物園 でも、ペンギンは大人気 。友達 もたくさん見ています。
「ん……なんだろう?」
……よく見ると、一匹 の大きなペンギンを先頭 に、五匹 のペンギンが列 をつくりながら歩 いています。
「うわぁ、ならんで歩 いてる。かわいいねえ」
女の子の友達 から、うれしそうな声が聞こえてきました。
見ていると、ぽーもペンギンと一緒 に歩 きたくなりました。
そして、ペンギンの列 の最後 に並 んで、ご機嫌 に行進 です。
「いち・に、いち・に、いち・に」
すると……、ペンギンは前から順番 に、水の中へと飛びこんでいきました。
ジャブーン、ジャブーン、ジャブーン
「うわぁ、すごい! みんな水の中に入っていくよ」
友達 のうれしそうな声が大きくなります。
そして、最後 にぽーが飛びこみました。しかし、ぽーがやってもジャブーンとはなりません。それでも、ぽーはとっても楽 しそう。
「ペンギンさん、ありがとう」
そして、ぽーが満足 してママを探 しに行こうとした時 ……
「えーん、せっかく来たのにー」
どこからか、男の子の泣 き声 が聞こえてきました。
「どうしたんだろう?」
ぽーは、泣 き声 のする方向 に飛んでいきます。
そこは、ライオンの檻 。
ライオンは、気持 ち良 さそうに眠 っていました。
「動 いてるライオンさんが、みたかったよぉ」
「今度 、来れるのはいつになるか分 からないから見せてあげたいけどねえ」
隣 にいるおばあさんも、困 っています。
「よし! まかせといて」
そう言って、ぽーは檻 の中へと入っていきました。そして……、
「ライオンさん、ごめんなさい。少 しだけでいいから、おきてあげて」
ぽーは、触 りたい! と、強 く思い、ライオンの鼻 にチョコンと触 りました。
「ンガッ?」
ライオンは驚 いて、のどをならして目を開 けました。
「あ……っ、ライオンさん、おきたよ!」
男の子は大喜 びです。
「よかったねえ」
おばあさんも、ホッとしています。
そして、ライオンは起 き上がり、檻 の前まで歩 いてきて、キョロキョロしてから、また寝 てしまいました。
「やったぁ、動 いてるとこ見 れたよ。おばあちゃん、ありがとう」
「よかった、よかった」
ぽーは、男の子が喜 んでるのを見ると、うれしそうに空に飛んでいきました。
カラーン♪、コローン♪
カラーン♪、コローン♪
今日 も、雲の上にある教会 から、おやつの時間 をしらせる鐘 の音 が、鳴 り響 いています。
「ぞうさんいるかな? じいちゃんが、
ぽーは、ワクワクしながら空からおりていきます。
そして、
ぽーには、
ぽーは
……すると、大きな
「うわぁ、ぞうさん大きいなあ」
ぽーは、はじめて見る
「おはなも
ぽーは、
「こらっ、うごくな! はなの
しかし、
「見えた、見えた、やったぁ!」
ぽーは、ピョンピョン飛びはねて
「お
そして、
「あ……っ、ペンギンさんだ! あれも、えほんで見たぞ。さむい
ぽーは、ペンギンの
「たくさんいるなあ。かわいいな」
「ん……なんだろう?」
……よく見ると、
「うわぁ、ならんで
女の子の
見ていると、ぽーもペンギンと
そして、ペンギンの
「いち・に、いち・に、いち・に」
すると……、ペンギンは前から
ジャブーン、ジャブーン、ジャブーン
「うわぁ、すごい! みんな水の中に入っていくよ」
そして、
「ペンギンさん、ありがとう」
そして、ぽーが
「えーん、せっかく来たのにー」
どこからか、男の子の
「どうしたんだろう?」
ぽーは、
そこは、ライオンの
ライオンは、
「
「
「よし! まかせといて」
そう言って、ぽーは
「ライオンさん、ごめんなさい。
ぽーは、
「ンガッ?」
ライオンは
「あ……っ、ライオンさん、おきたよ!」
男の子は
「よかったねえ」
おばあさんも、ホッとしています。
そして、ライオンは
「やったぁ、
「よかった、よかった」
ぽーは、男の子が
カラーン♪、コローン♪
カラーン♪、コローン♪