第26話 くるくるっとね♪
文字数 1,514文字
ぽーは友達 の犬のコロと公園 に来て遊 んでいます。
今日 は、あすかちゃんの家族 は旅行 に行っています。寂 しかったコロは、ぽーが遊 びにきてくれて大喜 びでした。
「すごい! 見つけるのはやいね」
ぽーとコロは、小さなボールを隠 す『たから探 しゲーム』をしています。でも、コロの鼻 の嗅覚 にはとてもかないません。ぽーは全 く勝 てませんが、それでもとっても楽 しそうです。
「わん、わわん」
「そうだね、ちょっとやすもっか」
そうして、ぽーとコロは仲良 く座 って休 んでいました。
すると……、ぽーたちの近 くの鉄棒 で、男の子がなにやら足をバタバタしています。
「ん? どうしたんだろう」
ぽーとコロは、気になって男の子を見ていました。
男の子は、鉄 の棒 を持って、がんばって足を上げようとしています。
「違 うよ、さとる。何回 も言わせるなよ、こうだよ」
さとる君の隣 で見ていた男の子が、鉄棒 を持ってくるりとじょうずに回りました。
しかし、さとる君が男の子のまねをして、足を上げて回転 しようとしても、途中 でまた元 に戻 ってしまいます。さとる君が足を上げるときに、男の子が背中 を押 してあげていますが、なかなか上手 くいきません。
そのうちに……
「うーん。……ちょっとオレ、ドッチボールしてくるからさ。さとる、じゃあがんばれよ」
「あ……っ、お、おにいちゃん。もう少し見ててよ……」
さとる君は、寂 しそうに言ってますが、さとる君のお兄 さんは走って行ってしまいました。
「くぅーん」
「そうだね、かわいそうだね、さとる君。でもなんか、コツってのがあるんだね」
『コツ』と言う言葉 は、ハルじいさんが最近 よく使 う言葉 で、ぽーも意味 が分かりました。
さとる君は、なんとか足を上げようとがんばっています。
すると、ぽーは見ているうちに『コツ』が分かってきました。
そして、さとる君が足をあげて足の裏 が上を向 いているときに背中 をグッと押 してあげました。
「ん? なんかいいかんじになったぞ」
さとる君は、うれしそうに言いました。
そして、何回 か繰 り返 していると、くるっと回 ることができました。
「やった、やった! できたあ」
さとる君は大喜 び。隣 で見ていたぽーとコロも、飛びはねて喜 んでいます。
「おや? ワンコもボクができたのを喜 んでくれたのかな……」
そう言って、さとる君はコロの頭 をなでました。
「わん、わわん(違うよ、ぽーのおかげだよ)」
「ふふふ、いいよ。コロ」
そうして、さとる君はコツをつかんだのか、くるくるっと2回転 もできるようになりました。
「すごいね、さとる君」
ぽーは、うれしそうに言っています。
「おーい、さとる。できるようになったか?」
すると、さとる君のお兄 さんが戻 ってきました。
「うん、できるようになったよ」
そう言うと、さとる君はくるくるっと回 りました。その顔 はとても得意 げです。
「すげえ! なんでいつのまにできるようになったんだ。しかも、オレよりうまくなりやがって」
「えへへ」
「よし、さとる。家に帰 ろうぜ。お父さんに、おまえが逆上 がりできるようになったって言ったら、今日 は焼肉 だぞ」
「やったあ!」
そうして、さとる君たちは、スキップしながら家に帰 っていきました。
「良かったね、さとる君」
「わん、わおーん」
ぽーとコロは、うれしそうにふたりを見送 りました。
「あれっ? あの人……」
すると、ぽーは公園 のベンチに座 っているおばあさんの頭 の上が、青く光っていることに気づきました。
「なんだろう、あのおばあちゃんの頭 の光……」
「わわん」
「コロには見えないんだね」
「わん」
ぽーは、帰 ったらじいちゃんにきいてみよう、と思いました。
カローン♪、コローン♪
カローン♪、コローン♪
「すごい! 見つけるのはやいね」
ぽーとコロは、小さなボールを
「わん、わわん」
「そうだね、ちょっとやすもっか」
そうして、ぽーとコロは
すると……、ぽーたちの
「ん? どうしたんだろう」
ぽーとコロは、気になって男の子を見ていました。
男の子は、
「
さとる君の
しかし、さとる君が男の子のまねをして、足を上げて
そのうちに……
「うーん。……ちょっとオレ、ドッチボールしてくるからさ。さとる、じゃあがんばれよ」
「あ……っ、お、おにいちゃん。もう少し見ててよ……」
さとる君は、
「くぅーん」
「そうだね、かわいそうだね、さとる君。でもなんか、コツってのがあるんだね」
『コツ』と言う
さとる君は、なんとか足を上げようとがんばっています。
すると、ぽーは見ているうちに『コツ』が分かってきました。
そして、さとる君が足をあげて足の
「ん? なんかいいかんじになったぞ」
さとる君は、うれしそうに言いました。
そして、
「やった、やった! できたあ」
さとる君は
「おや? ワンコもボクができたのを
そう言って、さとる君はコロの
「わん、わわん(違うよ、ぽーのおかげだよ)」
「ふふふ、いいよ。コロ」
そうして、さとる君はコツをつかんだのか、くるくるっと2
「すごいね、さとる君」
ぽーは、うれしそうに言っています。
「おーい、さとる。できるようになったか?」
すると、さとる君のお
「うん、できるようになったよ」
そう言うと、さとる君はくるくるっと
「すげえ! なんでいつのまにできるようになったんだ。しかも、オレよりうまくなりやがって」
「えへへ」
「よし、さとる。家に
「やったあ!」
そうして、さとる君たちは、スキップしながら家に
「良かったね、さとる君」
「わん、わおーん」
ぽーとコロは、うれしそうにふたりを
「あれっ? あの人……」
すると、ぽーは
「なんだろう、あのおばあちゃんの
「わわん」
「コロには見えないんだね」
「わん」
ぽーは、
カローン♪、コローン♪
カローン♪、コローン♪