第33話:木下家へ重臣兄弟が4人で入居

文字数 2,566文字

 犬山重臣と淑子さんが不動産屋さんに行き退去の話をすると2008年3月1日でも家賃は日割りできるから構いませんよと言い敷金が足りない時、又、請求しますと言った。数日後、姉の和子さんが大家さんに話すと3月1日、引っ越せると連絡したので引越の準備に取りかかり、片付けはじめた。2月20日には家の中の処分する大きなゴミを出して古くなった家具、電化製品も捨てる手はずを整えた。

 近くの運送業者に連絡し引越の見積もりと日程を聞くと2月26日引越となった。大きなゴミの回収が前日に終わり後は引っ越すだけとなり26日、朝9時から8人が来て荷物をトラックに積み込み12時には完了し犬山重臣と淑子さんが車に乗ってトラックを先導。10分で木下家に着いて荷物をダイニングキッチンと2つの洋室に運び込んで18時に全部終了。以前住んでいた部屋の鍵を不動産屋に返しに行った。

 2月27日に近くの大型電器屋とスーパーへ行って大きな冷蔵庫と洗濯機、テレビ、電子レンジを買い込んで、古くなったガスコンロも新しい3口の大きなものに交換し、午前中に手配して今日中に運び込んで設置するようにお願いした。そして午後に搬入が始まり家で待っていると、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジは次々と運び込まれ、夜には全てそろった。

 2月28日、生活に必要な食料品、飲み物、洗剤、その他、必要な物を書き出して近くのスーパに買いに行き、ほぼ全てがそろった。引越が終わったと昼に姉の和子さんに連絡すると了解と言い、今日、そちらに行って部屋の掃除して良いと言うので姉を迎えに行った。14時頃に掃除機持参で帰って来て洋室に入り一斉に掃除をはじめて犬山重臣を呼んた。

 いらないものを仕分けして庭に運び出した。午後17時には荷物置き場になっている洋間以外、きれいに掃除できた。リビングとキッチンも掃除した。午後18時には、きれいになり買って
きた食材で料理を作ってくれ3人で食べた。淑子さんが旦那さん1人で大丈夫ですかと言うと食事作ってから犬山重臣に送ってもらいますと言い食事をよそって3人で食事をし風呂に入り夜18時過ぎに帰っていき19時前に犬山重臣が帰って来た。

 淑子さんが、お姉さんのお陰で、すっかりきれいになったわねと言った。随分、きれい好きで掃除も料理も手際が良くて助かるわと告げた。そして早めに床についた。翌日3月1日、10時前4トン車が来て和子さんと旦那さんの吉田良介さんが降りてきて良介さんが偉い立派な家だなと驚いた。引っ越し屋さんが手際よく荷物を持ってきては、どこに置きますかと聞き、掃除を終えた洋室と和室に荷物を置いた。

 そして昼過ぎには荷物を全て下ろし帰っていった。その後、和子さんが旦那さんと犬山重臣に指示して次々と整理整頓して行き15時過ぎには引越が完了し和子さんが犬山重臣と淑子さんに冷蔵庫と洗濯機、ガスコンロは一緒に使わせていただいて良いかと聞くので淑子さんが結構ですよと言いテレビも、ご自由に見て下さいとと言った。

 淑子さんが、うちでは禁煙なので、その点だけは宜しくお願いしますと言うと旦那さんが昔から煙草を吸っていて体調を壊したので5年前から禁煙してますので大丈夫だと言った。お酒も、以前は飲んでいたが病気をしてから、ほとんど飲みませんと笑いながら言った。唯一の特技は手先が器用なので、ちょっとした修理なら出来ますよと言い、その時には言って下さいと話した。

 その後、和子さんがスーパーに連れてってくれないかなと犬山重臣に言うので、わかったと言い出かけスーパーで食料品を買い込んでレジへ行くと犬山重臣が掃除してくれた、お礼として私のカードで支払っておくと言うと姉が、悪いねと言った。家に帰ってきて今日は腕によりをかけて引越し祝いの、ご馳走を作るよと言って鳥もも肉を切って白菜、鱈、つみれ、練り物、エビ、蟹、を入れて料理をはじめて圧力鍋を取り出して御飯を炊き始めた。

 3つ口のコンロを全てを使い料理をはじめ最初に御飯をといで圧力鍋に入れて沸騰して5分足らずで火から下ろして鍋敷きの上に置き大きなヤカンに水を入れて湧かしはじめ鶏肉を切り、ニンニクとショウガにつけて揉み込んた。その後、白菜、椎茸、ネギ、鱈、つみれ、練り物、エビ、蟹を容器に入れてヤカンが沸騰すると大きな鍋に熱湯を入れて次々と具材を入れて調味料と醤油と塩で味付けした。

 その脇の空いたコンロでフライパンに油を入れ切った鶏肉を揚げだした。全部終えるのに40分位で終わった。それを見ていた淑子さんが、すごい手際が良いんですねと驚いた。私は料理と掃除だけが特技なんですと照れ笑いした。その後、淑子さんが御飯と寄せ鍋を各人によそって夕食を食べ始めた。唐揚げを食べて、おいしいと声があがり寄せ鍋も旨いと犬山重臣が言った。

 歓談しながら夕飯を食べ終わると淑子さんと和子さんが茶碗を洗い犬山重臣が風呂の支度をして姉の旦那さんの良介さんから風呂に入ってと言って、次に犬山重臣が入り出てくる頃には姉と淑子さんが茶碗をかたづけて、お茶を飲んでいた。

 その後、和子さんに、
「お先にどうぞと言うと、私は、後で良いと言って、淑子さん先に入って」と言い、
「こんな、すごい家に無料で住まわせてもらって私たちは幸せ者だよと泣き出した」。
「それを見てた淑子さんも、もらい泣きした」。

 すると犬山重臣が金は、天下の回りもの。
「良い行いをしてる者には、お天道様が、しっかり見ている」。そして
「善行する人には、ちゃんと、褒美を与えて下さるのさ」、だから気にしなくて良いと言った。
 この話を聞いて淑子さんが、あなた方は本当に苦労なさってきたのですねと言った。その点、私はと言って、また泣いた。

 それを見ていて犬山重臣が、俺は淑子のそんな謙虚さが好きで結婚したんだと言うと泣いていた、姉の和子が、ごちそうさまと笑いながら言った。そして和子さんが次に風呂に入りなよと淑子さんに言うと、それではお言葉に甘えてと言って入った。するとテーブルをきれいに拭いて洋室に布団では、きついから和室に寝て良いかと犬山重臣に聞くので構わないよと言った。犬山重臣が俺たちは洋室のベッドに寝るからと言った。
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