第22話:良男、早稲田サッカー部へ

文字数 2,640文字

 その話を以前、相談した人達に話すと理解してくれ頑張れと言ってくれた。家に帰り予備校に入り模擬試験を受けて徹底的に勉強したが受験科目の多い公立の筑波大学は厳しいので受験科目の少ない早稲田に絞って勉強を続けた。10月の模擬試験で早稲田に合格できる確率70%弱とわかり科目を絞って猛勉強の日々、11月の模擬試験で73%もう一息、集中を切らさずに勉強を続けることを考えて12月の模擬試験で75%以上の判定が出た。

 父の投資の方では1999年12月28日にソニー株を15000円で1万株売り利益が6855万円となり、残金が10809万円。1999年12月28日にセブンイレブン株、犬山重臣と奥さんで2000株を520万円で買ったものが、この間に22.85分割して45704株になり1970円で全株売却して9004万円となり残金が24709万円。

 この状況を確認して、セブンイレブン株を薦めてくれた木下公彦さんに、お礼を言いに出かけると私も売って利益確定したよと言い君たち2倍8000株買っていたので売却で、すごい利益が出たので貸した金は返さなく良いと言った。それよりも君の子供達の銀行口座を作ってくれと言われ、その口座に1千万円ずつ入れると言われ、ありがとうございますとお礼を言った。

 翌日、幸子と良男の銀行口座を作り、義理の父に伝えると翌日には1千万円が入金された。そして2000年を迎えた。新年を迎えても良男は一心不乱に早稲田大学の入試のための猛勉強を継続していた。やがて1月20日に入学願書をもらいに行き試験日の2月21日まで集中して受験科目を勉強していた。

 そして2月21日ベストは尽くしたと自分に言い聞かせ受験会場へ両親と行ってテストに臨み意外に落ち着いて試験を受けられて、時間となった。見直しも出来たので、自分としては、ベストを尽くせた。会場から出て来て喫茶店で、やることはやったしベストは尽くしたと言い、後は、結果を待つだけだと言った。

 運命の3月1日、犬山家の3人で結果を見に行くと一番最初に姉の幸子が69番あったと言い、めまいを起こしそうになる位、感動した。やった、やれば出来るんだと万歳した。その結果を祖父の木下公彦さんや以前、話をしたコーチ、監督に、お礼を言いに行った。監督が早稲田のサッカー部のコーチに強く、お願いして成績表のコピーを渡した事を告げ良かったなと言いコーチの名前は斉藤純矢と言うと教えてくれた。

 その後、3月20日、両親と早稲田大学のサッカー部の斉藤純矢さんを訪ねると笑いながら君か國學院久我山のセンターフォワードの犬山良男君はと言いサッカーと勉強、良く両立出来たねと言い君は正式に合格したんだよと言い、私も気になって、君の点数を教えてくれるように頼んで、もし落ちたら救済しなければと実は悩んでいたんだが合格とわかり本当に良かったよと言ってくれた。

 もちろんサッカー部に入るんだろというので、もちろんです大学選手権に出場したいですと大声で言った。と言う事で君の実力で合格したんだよと言い、後日、会うのを楽しみにしているよと言われて失礼した。犬山良男の早稲田大学合格がわかり株の売却で想像以上の資産が出来たので犬山重臣は最初に家を探して引っ越そうと考え家族会議を開いて、意見を聞く事にした。

 すると仕事の関係もあり便利な所に住みたいと言い、新宿に近い所が便利だと言い、但し、今後、子供達が出て行くことも考えて賃貸の方が良いのではないかと、奥さんが言い長女の幸子もその方が良いかも知れないと言い、良男も、その意見に賛成した。早速見に行くと、その家は中野郊外の3DKの大きな家で築23年と古いが外観は、あまり古さを感じなかった。

 その後、日曜日、犬山重臣と奥さんが不動産屋に行き家賃を聞くと月16万円と言われた。家の情報は中野の郊外で築23年の3DKの戸建てと言ったが実際に内覧させて欲しいと言うと電話をかけ始め、話していた。その後、見学OKと言われたので行きましょうと良い、不動産屋の車に乗って出かけた。不動産屋が合鍵でドアを開けると玄関を入ると少し行った左側に広いリビング・ダイニングキッチンがあった。

 その他。1階に洋室6畳1間、2階には10畳の部屋が2室と4畳半の物置部屋、屋根裏部屋もあり倉庫代わりになっていた。それらを家族で分けて使う事を考えて奥さんがここにしましょうと言うと重臣が不動産屋に契約しますと話した。そして1週間後に東中野の新居に引っ越した。早稲田まで20分、大手町まで30分であった。幸子は新居から大手町のシティバンクへ通勤。

 良男は早稲田大学へ通学した。そして早稲田大学のサッカー部に入ってレベルの高い練習に参加した。その後、練習試合に出て自分のヘディング、足の速さをアピール。その後の選手権の時に、たまに、交代要員でベンチ入りする場合もあり充実していた。次の日曜日に幸子が両親にシティバンク・ゴールドに説明し、最初、1千万円以上の預金を入れ父がゴールドメンバーになって欲しいと言うと了解と答えた。

 その後、6月からコールドメンバーを紹介者すると紹介者と紹介された人に豪華賞品をプレゼントするキャンペーンが始まる事を父に話し母を紹介すれば良いと言われ、母も1000万円の口座を作った。そしてシティバンク・ゴールドカードというクレジットカードも作って旅行保険や空港のラウンジを使える様になった。一流ホテルでの昼食つき、無料投資勉強会にも招待され出かけた。

 もちろん義理の両親にもゴールドメンバーになってもらい豪華賞品を4つもらった。2000年は株価の急上昇後の急降下となり不景気になった。娘の幸子が豪ドルが安くなっているから買いだと言った。2000年11月28日に1豪ドル56円で買いをいれ犬山夫妻が2240万円ずつ購入した。義理の両親も夫婦で4480万円ずつ豪ドルを買い定期預金に全額を預金した。

 12月24日クリスマスケーキと鳥の丸焼きを買って犬山家の子供達の来年の抱負を話した。まず幸子が近いうちに海外支店に転勤して世界の市場の動きを肌で感じたいと言った。次に良男が早稲田大学サッカー部に入部できたので何とかしてメンバー入りして大学選手権大会で活躍したいと話した。少しして2001年を迎えて景気が急降下。不景気と冬の寒さで2001年初頭の世界経済は暗く寒い冬になった。
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