第25話:重臣のマレーシア観光

文字数 3,569文字

 広場横に堂々とあるのはスルタンアブドゥルサマドビル、旧連邦事務局ビル。中央の時計塔がシンボルでクアラルンプールを代表する建造物。無数のアーチが連なるレンガの外壁と3つの赤いドームがエキゾチックな雰囲気を醸し出している。続いてLRTクラナジャヤ線に乗りKLCC駅で降り改札口を出たらスリアKLCCと書かれた看板の方へ歩いてエスカレーターで地上階へ上がる。

 地上階に着いたらツインタワー側のエントランスまで真っ直ぐ進む、エントランスにはF1カーが飾られているので目印となる。F1カーの両サイドにはエスカレーターがあるので地下へ下りるとツインタワーのチケット売り場と入口がある。ツインタワーには展望台が2か所あり86階の展望デッキとタワーの間に架かけられた高さ170mのスカイブリッジに入場できる。

 展望台の見学は時間制となっており15分毎に入場できる人数が制限されている。電光掲示板には時間枠ごとのチケット残数が表示されている。ペトロナスツインタワーと並ぶ人気の展望スポットと言えばKLタワー。実はツインタワーよりKLタワーの方が眺めが良い。特に「スカイデッキ」という、窓ガラスが無く直接景色を眺められるオープンデッキに登るのが一押し。

 クアラルンプールの街を360度見渡すことができ、目の前にそびえ立つツインタワーも美しく見える。ここまで観光して疲れたので近くのカフェで一休みしてホテルに戻った。明日はクアラルンプール郊外観光を楽しむことに決めた。翌朝10時ホテルを出てクアラルンプール中心部から電車で30分程の場所にヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟があり駅直結していた。ヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟。

 クアラルンプール近郊のプトラジャヤはクアラルンプールの中心街から電車で20分で首相官邸などの政府機関が集まる行政都市。自然豊かな美しい街でマレーシアらしいイスラム建築の建物が見られた。その中でも、ひときわ注目を集めたのがピンクモスク・プトラモスクだ。この建物はプトラ湖のほとりにあった。クアラルンプールの高級ホテルに7日間滞在した。

 2004年2月18日にクアラルンプールを出てマレーシア第二の都市、ペナンへ飛行機で1時間で移動した。ペナンのジョージタウンのCPOホテルにチェックインして、ここに2週間滞在しようと考えた。明日2月20日から、観光することした。このホテルから、あまり美しい海とは言えないが、海が見えてホテルからジョージタウンまでの無料シャトルバスサービスを運行していて便利。

 翌朝、ホテルからジョージタウンへ行き、タクシーでコーンウォリス要塞へ向かった。コーンウォリス要塞はペナン島北東端の海岸部にある英国統治時代の要塞。世界遺産のジョージタウン内にあり多くの観光客が訪れる定番の名所。1805年に木造の砦からレンガ造りの要塞に建て直さた。マラッカ海峡に向けて設置されているオランダ製の大砲に触れると子宝に恵まれると伝えられている。

 そこから徒歩で15分でセントジョージ教会に移動。セントジョージ教会は東南アジアに残る英国国教会の教会としては最古のものといわれており、ペナン島はイギリスがマレーで最初に入植した場所。緑の芝生の上に白亜の尖塔があり床には大理石があしらわれており美しい教会。その後、イースタンアンドオリエンタルホテルのレストランで昼食をとりタクシーでクーコンシーへ向かった。

 クーコンシーはペナンで最も美しいといわれる中国寺院でジョージタウンの定番名所になってる。1898年に建立されたが火災のため1950年に再建された。建物は釘を1本も使わずに建てられており屋根の装飾や外壁に刻まれた彫刻は非常に美しい。次に寝釈迦仏寺院全長33メートルと世界で3番目に大きな寝釈迦仏が横たわる寝釈迦仏寺院へ向かった。

 そこには、タイと中国式が融合したユニークな造りで金箔をまとった寝釈迦仏が、本堂内にあり迫力あり、その姿には驚かされた。そして1日目の観光を終えてホテルに戻った。数日後に極楽寺・ケックロックシ-、極楽寺はマレーシア最大の仏教寺院で 広大な敷地には美しい装飾が施されたカラフルな建造物が立ち並び信仰心の厚い地元民たちがお供え物を前にし拝んでいる。頂上からはペナンの街を見晴らすことができる。

 朝、散歩すると街の至る所にアートがあり、あっと驚くストリート・アートに出くわすことも珍しくない。特に素敵な壁画に思わず足が止まりカメラを向ける事が多くなる。また夕方からはバスに乗って30分程の夕日がきれいなペナンヒル・標高830メートルへのケーブルカーに乗って山頂を目指すのだが値段が1000円近くする。急斜面を電車並みのスピードで降りて、どこかの遊園地のアトラクションみたいだった。

 山頂に到着するとビックリするくらい涼しい。ヒンドゥーの寺院もある。 ペナン島はマレーシアの中でも1番中華系の人が多い様で中華料理の種類も多く、安くて旨い。その後、バツーフェリンギの屋台のレストラン巡りをして美味しいものを食べて歩いた。ペナンのビーチフロントに立つゴールデンサンズリゾートへ行き海や丘の眺めを見て宿泊することを決めて5泊し、快適なリゾートを楽しんだ。

 広い庭園や景観の優れた開放感あふれる庭ではリゾート周辺の散歩をプールサイドや庭園エリアでは日光浴を満喫でき、人々が行き交うラウンジで読書やネット閲覧、軽食、コーヒー・紅茶、フルーツジュース、サンドウィッチ、ペストリーをとることができた。その後、2月28日にペナンを後にした。ペナンからコタキナバルへ飛んだ。

 コタキナバルではNo1の呼び声の高いシャングリ・ラ タンジュンアルー リゾート&スパに宿を取り10泊で割引になるコースを選んだ。このホテルは、コタキナバル国際空港からわずかタクシーで10分と便利であるだけでなく、素晴らしいリゾートしての機能を持っていた。まず、開放感あふれる正面エントランスを入るとボルネオ島伝統の民族楽器の生演奏が聞こえスタッフの方々が優しい笑顔で迎えてくれた。

 エントランスを中央にキナバルウィングへ向かいった。キナバルウィングの棟は近隣の島々へ渡るボートやマリンスポーツの受付を行っているスターマリーナが近くトレーニングクラブ等があります。またキナバルウィング6階のキナバルクラブの部屋は専用ラウンジでプライベートチェックイン、朝食やイブニングカクテルのサービスなどを受けた。

 リゾートの敷地内には近隣の島々への送迎手配やウォータスポーツの申込みを行っている受付センター・スターマリーナもあり、リゾート宿泊者専用の桟橋があり、島への送迎は、行きは9~15時の間で1時間に1本、専用ボートが出る。乗船するとすぐに出発、迫力のスピードで思わず笑ってしまう。10分程度で、希望する島に到着です。島の海は透明度の高くキレイな魚が多く運が良いとオオトカゲや猿にも会える。

 スターマリーナでは島で食べるピクニックボックス・サンドイッチ、サラダ、フルーツ、デザート、ドリンクがオプションで1500円で購入でき、シュノーケリング道具も借りられる。スターマリーナから渡れる島の中にはレストランや売店のない島もあるので用意して出かけた。またウォータスポーツはバナナライドやジェットスキー、パラセイリング、ウィンドサーフィン、カヤックなど多くのアクティビティが用意されている。

 晴れ渡る大空の下、青い海の上で大人のスポーツを楽しんだ。必要なら指導してくれる人の手配もしてくれる。また、このリゾートには日本人スタッフも常駐して希望すると日本語が通じて、更に、旅行を楽しくしてくれる。その後、シャングリラ、ラサリアリゾートへ無料バスがあるので出かけた。ラサリアはタンジュンアルーから離れた郊外型リゾート。

 そのリゾートの敷地から一歩外に出ると周りにお店など全くなく、のんびりリゾート滞在を楽しみたい人向けのホテル。海と森に囲まれた自然の魅力はもちろんヨガ、太極拳、お料理教室、ビーチバレーなど、リゾートの中だけでも楽しめるよう様々なアクティビティが用意されていた。オーシャンウィングの特徴は海を眺めながらジャグジーバスを楽しめる浴槽付きの広いバルコニーがあるようだ。

 ネクサスリゾートへも足を伸ばしたが、ここは古いので、いまいちといった感じ。その後、タンジュンアルーホテルに連泊しトゥンクアブドゥルラーマン海洋公園のサピ島やマムティック島へのボートが出ていた。パラセーリングやジェットスキー、マリンスポーツも十分に楽しめる。そうして、あっという間の10泊を終え年3月10日、犬山重臣と奥さんの2人でチェックアウト。成田空港行きのマレーシア航空機で帰路についた。
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