第42話:クルーズと良男一家の生活

文字数 2,939文字

 その後、昼食を取り始めた19時にランカウイを出発して一路、タイのプーケット島へ向かった。その晩は早めに床についた。朝6時に起きて船のデッキを散歩し朝食をとるとプーケット島が見えてきて、その姿が、だんだんと大きくなってきて7時に到着した。直ぐにピピ島日帰りクルーズと言うオプショナルツアーの迎えの車が来ていて7時半に出発し8時過ぎに大きなフェリーに乗り換え、 ピピ・ドン島でボートに乗り換えた。

 マヤビーチ、バイキングケーブなどを船上から観光した。島の東側に沿って進んでいくと見えてくる、何やら不気味な洞窟。ぽっかりとぶきみな穴が開いる所から中に入っていくと洞窟の中には海賊船と思われる壁画があり大昔は海賊の住みかとして使われていたと言う話だった。その後、この日は海が荒れてなくてエメラルドグリーンの海に囲まれたピピ島でシュノーケルを楽しんでいる人が数人いたが、自分達は、それを見ていた。

 その後、12時にビュフェランチを食べて、また大きなフェリーに乗り換えて17時前にクルーズ船まで送ってくれた。翌日は、ゆっくりと起きて散歩したりカードゲームをしたり卓球をしたりしてゆっくりと過ごし18時にはプーケット島を出港して、次の目的地、マレーシアのペナン島をめざし、動き出した。夜22時頃には床につき翌朝5時半に起きてデッキに出ると大きな島が見えてどんどん近づいてくるのが見えた。

 あれがペナン島だとわかった。以前、来たことがあり、懐かしい感じがした。ペナン島では自分達だけで行動して名所を回り昼にはE&Oホテルの昼食をゆっくり、いただいて美味しい珈琲をいただき14時頃にホテルを出て寺院を見学して15時にはクルーズ船に戻り紅茶とケーキをいただき卓球をしたりカードゲームをして遊び18時にペナン島を離れ、一路、クアラルンプールから近いポートケランへ向かって出港。

 この日は早めに休んだ。翌朝6時に起きデッキを散歩。ゆっくりと朝食をとり7時半頃に陸地が近づき始め8時にポートケランに到着。犬山重臣夫妻は、ここで下船の手続きを取りクルーズ船とお別れしてタクシーで1時間程でクアラルンプールのホテルへ。この日は、ゆっくりして昼食をとってホテルのエステで疲れをとることに専念してホテルを出ることなく過ごした。翌朝、7時に起きて朝食をとって10時に近くの駅から15分でバトゥ洞窟へ行った。

 ここはヒンドゥー教の聖地で正面の巨大な神像が存在感に圧倒された。鍾乳洞に続く急な階段が272段あり、その階段を登りきると天井が高く開放感ある神秘的な鍾乳洞に辿り着き、そこにもカラフルな神像が多数ありヒンドゥー教の信者の方々がお祈りしていた。洞窟内の寺院では定期的に儀式が行われエスニックな楽器演奏が聴ける。観光客でも歓迎され額に印を付けてくれる。

 その後、クアラルンプ-ル・タワーに登って55歳以上だったのではシニア割引で少し安くなった。スカイデッキは標高が高いので風が涼しく感じる。しかし高所で怖くて、あまり長くいられなかった。その後ショッピングモールのレストランで昼食をゆっくりといただいてホテルに帰りマッサージをお願いしゆっくり休み夕食をとって今回の旅行の最後の夜で、なかなか寝付けなかった。それでも朝6時に起きて眠たい目をこすりながら特急電車に乗った。

 クアラルンプール国際空港でマレー航空の搭乗手続きを取り9時40分発、成田行きの飛行機で2012年3月2日、17時半に成田に到着。その後、特急で上野を経由して新宿からタクシーで自宅に着いた。2012年5月12日、朝8時にコタキナバル島でお世話になった木島輝彦さんから電話が入り昨晩、日本に帰ってきましたと言い、今、浦和の長男のマンションにいるので、近いうち、お会いしましょうと話した。

 犬山良男はサッカーの試合で遠征が多く年間、半分は不在だった。一番小さい孫の犬山範子ちゃんも3歳になり、お兄ちゃんの犬山寛太5歳と一緒に近くの幼稚園に通い出し犬山麗子が今年から仕事を始めたいと言いだした。そして1人1万円ずつ支払うので和子さんに幼稚園バスへの迎えをお願いしたいと言うと和子さんは、はい、私は仕事をしていないので、やってあげますと言った。それは助かるわと、言った。

 5月15日から毎日のように犬山麗子は化粧して着替えて出かけるようになり、5月20日やっとラジオと東京の地方局のテレビの出演が決まったと言った。ラジオは月、木の夜20時から30分、テレビの方は月、木の夜21時から30分となった。仕事をもらえたことで大喜びしていた。犬山良男がサッカーの遠征から帰って来て、この話を聞いて喜んだ。

 犬山重臣が、どこえも行かないで毎日、炊事、洗濯、買い物に行っている吉田良介さんと和子さんを可哀想に思い月に2回、車で横浜中華街に連れて行くようになり、和子さんが、それを喜んでくれ、毎回、犬山重臣が支払ってくれるので悪いねと言うと姉ちゃんの料理の腕を上げるためだからと言って煙に巻いた。実は、内心、姉の仕事ぶりに感謝しているのだった。やがて梅雨が来て洗濯物がたまる日が続くとコインランドリーに連れて行った。

 乾燥している間に昼飯をおごったた。夏には避暑のために清里高原に連れて行った時には子供のように大喜びして途中、取れたての牛乳を使ったアイスクリームを美味しそうに食べていた。近くの道の駅では、たくさんのスイカやキャベツやトウモロコシ、なす、キューリ、レタスを買い込んで帰って旨い夕食を作ってくれた。そして、あっという間に12月。2012年12月24日、クリスマスパーティのために車で和子さんと食材の買い出しに行った。

 大きなケーキと鶏もも肉をたくさん買い込み鶏唐揚げを作ってクリスマスパーティを盛り上げてくれた。やがて2013年を迎えた。2013年は東京でも珍しく雪が降り犬山重臣が初詣に行き、姉の和子さんに、もっと幸せになって欲しいと願った。3月5日、豪ドルが急上昇したので101円で25万豪ドルを売りを入れて3357万円となったが日本に戻さず日本円のままにしておいた。

 そして3月7日、犬山重臣が姉の和子と、ちょっと買い物を手伝ってくれないと言って東京駅まで行って、実は投資で成功して金が入ったから、やるよといい、今あまり使ってない銀行口座のキャッシュカードを3つ貸してくれと言い、その口座に毎月少しずつ、入金して合計1000万円を入金してやるというと笑いながら、どうせ冗談だろと言って、わかったと財布の中から2枚のキャッシュカードと郵便局のキャッシュカードを渡した。

 その後、美味しいものを食べようと行って「今半のすき焼き」を2人で食べて、家の近くのスーパーで多くの食品を買って帰った。そうして、また月に2回程、吉田夫妻と犬山重臣と淑子さんの4人で平日の昼間、食べ歩きをして美味しい店を6軒探してローテーションしながら食べ歩いた。やがて6月梅雨、7月になり、今年は、富士山5合目へ行ったり、諏訪湖へ行ったりして日帰りで旅行にも連れて行った。やがて夏が終わり秋から冬へと季節が駆け足で過ぎた。
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